な行




[軟水(なんすい)]
 川の水や地下水などの天然の水には、いろいろな成分が溶け込んでいます。そのうち、カルシウムとマグネシウムの量が少ない水を「軟水」、それらが多い水を「硬水(こうすい)」といいます。軟水は、硬水よりも石鹸の泡だちが良く、飲み水にも向いています。



[二酸化炭素]
 炭素原子1つと酸素原子2つが結合した分子で、二酸化炭素の気体は空気よりも重いです。大気中の二酸化炭素の濃度は0.03%程度といわれていましたが、最近、化石燃料の大量消費や大規模な森林伐採により、二酸化炭素の量が増えています。ヒトの呼気には約4%含まれています。
 低濃度では無毒な二酸化炭素も、濃度が高くなると呼吸中枢の麻痺などがおこり、毒性が高くなります。ドライアイスを使用する場合などは特に、二酸化炭素の濃度が高くならないように十分な換気が必要です。

[乳酸菌]
 糖を分解して、乳酸をつくる細菌です。米や麦などの穀類の表面や、酸っぱくなった牛乳の中などにもいます。漬物などの食べ物を酸っぱくする原因にもなります。乳酸飲料やヨーグルトを作る際に利用されます。



[ヌクレオチド]
 糖・塩基・リン酸が1分子ずつ結合した化合物を「ヌクレオチド」といいます。このヌクレオチドがたくさん集まったポリペプチドが核酸です。核酸には、DNAやRNAがあります。



[熱エネルギー]
 物質を構成している原子・分子は、温度が高いほど活発に運動します。高温の物質ほどたくさんの熱エネルギーを持っています。

[熱量]
 物体が放出したり吸収したりする熱エネルギーの量を「熱量」といいます。熱量の単位には、ジュール(J)やカロリー(cal)を使います。
 物体の温度は、放出した熱量の分だけ下がり、受け取った熱量の分だけ上がります。熱量は、「物体の質量×比熱×物体の温度変化」で計算します。1カロリー(cal)は、約4.2ジュール(J)です。



[脳]
 動物の頭部にある器官で、神経細胞の集まりです。大脳・間脳・中脳・小脳・延髄などの部分からなり、大脳がその大きさの大部分を占めています。脳の各部分は、それぞれ別の働きを持っていて、神経を通じて送られてきた信号をまとめたり、考えたり、体に命令を出したりしています。