青 空 の 秘 密

 前のステージでは、光の色の足し算をしてみました。
では、引き算をしたらどうなるでしょうか。





・ 透明なペットボトル
 (側面のシールをはがしたもの)

・ 水、牛乳少々

・ 懐中電灯




A.ペットボトルを水で満たし、牛乳を少量入れる。
 (水1.5リットルに対し、1ミリリットル弱)
B.ふたをしてボトルを動かし、液を均一にする。
.部屋を暗くして、写真のようにボトルの底から光をあてる。
D.ボトルの側面方向からボトルの中をのぞいてみよう。
 光の色はどのように見えるだろうか。
E.同様にボトルの口方向からのぞいてみよう。
F.うまく見えないときは、牛乳の量を変えてやってみよう。
 多すぎると失敗します。



 側面方向からボトルを見ると、ほんの少し青っぽく(右写真・上)見え、口方向から見るとオレンジ色に見えます(右写真・下)。
 チリや空気の分子などの小さな粒子に光が当たり、その進行方向を変える現象を光の散乱といいます。
 そして、青い光ほど散乱されやすい性質があります。晴れた日中に空が青く見えるのは、このためです。
 一方、夕方に太陽の方角を見ると空は夕焼けで赤っぽく見えます。これは、この場合の光が薄い空気層を斜めに進んでくるため、非常に長い距離を通ることになり、その間に青や紫の光があちこちに散乱されてしまい、残った赤を多く含んだ光が目にはいるからです。
 つまり、
   白−青・紫=オレンジ色
というわけです。