2.台風の種類

 

  台風の種類

●夏台風

夏台風は太平洋高気圧に遮られて日本に近づけず、中国大陸やフィリピンへ進む傾向があります。大きさは中型か小型が多く、迷走することが多いそうです。

7月頃までの台風は台湾を通って、中国や朝鮮半島に進むことが多いです。また、8月の終わりから9月にかけて台風は生まれてからしばらくの間、北西に進み小笠原と沖縄を結ぶ線のあたりから、急に向きを変え、東からはりだした小笠原高気圧のふちにそって、北東に進。これが日本にやってくる台風です。さらに8月の終わり頃、太平洋では風もないのに波が高くなります。これを土用波といいます。土用波ははるか南方にできた台風の波がうねりをともなって伝わってきたものです。

●秋台風

9月以降太平洋高気圧が弱まってくると日本付近に接近します。 多くは南海上から放物線を描いて列島を縦断するコースをとります。偏西風にのって足早やに通りすぎるものが多いのですが、秋雨前線の活動を刺激して、大雨を降らせる場合がおおいです。大型台風の多くがこの時期に来ます。

 

台風とは雨も風も起こすものですが、台風の構造やその経路の性格などによって二つに分かれます。

●雨台風

大雨をもたらし、風よりも洪水など雨の被害のほうが大きい台風のことです。

●風台風

風が非常に強く、雨よりも暴風など風の被害のほうが大きい台風のことです。

 

  台風の規模

また、台風の大きさや、最大風速からも、台風の種類を分けることができます。