2000年はただ区切りが良いからお祝いするのではなく、
キリストが生誕してから
2000年たったことをお祝いするのです。
カトリック信者は、この年を
大聖年
と呼んでいます。
大聖年とは、
The Great Jubileeを日本語訳したものです。
Jubilee は、
ヘブライ語のヨベルに由来しています。
ヨベルとは、雄羊の角笛のことで、
旧約時代に人々は祝いや祭りなどの際には
このヨベルを吹いて喜びを表していました。
このことから、ヨベルは喜びや祝いを表す語として
使われるようになりました。
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| ヨベルを吹く人々(写真=イスラエル大使館) |
そして、50年ごとにヨベルを吹いて
自由と喜びの年の訪れを告げ知らせたので、
「ヨベルの年」と呼ばれるようになりました
。
初めてのヨベルの年は、
イスラエル人がカナンの地に入って64年目に行われました。
現在では、25年ごとに聖年を祝っています。
大聖年は1999年12月24日の聖ペトロ大聖堂の聖なる扉の開放と夜半のミサから始まり、
2001年1月6日の主の公現の祭日に扉を閉じて終了します。
これは、教皇庁大聖年中央委員会が1999年5月末に
発表した大聖年の暦説明によります。
この期間は、私達が1年を通してキリストの数々の行いを見なおし、
キリストへの信仰を深めるよう配慮されています。
そのしるしに、大聖年の暦で壮厳に行われる祝祭には
7つの秘跡(洗礼・堅信・聖体・ゆるし・病者の塗油・叙階・婚姻)が
組み込まれています。