点前
点前には風炉本勝手薄茶点前、風炉逆勝手薄茶点前、風炉本勝手濃茶点前、 炉四畳半切薄茶点前、炉四畳半切逆勝手薄茶点前、台目切点前、向切点前、 向切逆勝手点前、炉四畳半切濃茶点前、台目切濃茶点前、向切濃茶点前、 続き薄茶点前、独客濃茶点前などがある。 これらは棚によってやり方が変わるがここで棚の種類をあげておく。 1.丸卓…利休形である。 2.四方棚…昔は利休水指棚、半台子ともいった。 3.江岑棚…江岑が好んだ形であり江岑棚と呼ばれる。 4.桑小卓…元は中央卓(床に飾る卓)だったが、利休が地板に置いては恐れ 多とて、中棚を下げて水指を置いた。香炉卓として好まれている。 5.二重棚…溜塗は吸江斎好みである。
このほか、三十棚、抱清棚、好文棚、長板、大板、台子、紹鴎袋棚、利休袋棚、 旅篳笥、道幸などがある。
ところで略点前というものがあるが、これは従来の茶箱点や、点出し茶の気軽さ を多分に織り込んだきわめて簡単な、自由な点前で、居間、書斎、洋間の机の上、 野外などどこでも手軽に茶が点てられ道具もあり合わせのもので見立て、使用できる など重宝な点前である。ゆえに規定の範囲を逸脱しない程度なら自由な応用が許され ている。
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