マアトの羽根で天国への道は開かれる!?
古代エジプトでも、天国はあると考えられていました。 「生活に困らない緑のたくさんあるところ」そんなかんじの天国を考えついたのも、 古代エジプトの人々が死をおそれたためでしょう。
ところで、その天国には、誰もが入れたのでしょうか? もちろん、そうではありません。きちんと神々の前で裁判をうけ、天国へいけるのか、 いくことができないのかが決められます。神々は42人。その神々の前で 「生前、悪いことはしていない」とのべ、ミイラづくりの神アヌビスがマアト女神の羽根と、 死者の心臓を天秤にのせつりあえば声正しき者として天国に行くことが許されます。 (マアトの羽根よりも重ければ、生き返ることも、天国へ行くこともできません。) ちなみにマアトとは、正義の象徴のことです。
左の図はアヌビス神で、右の図はマアト女神です。
その様子は、今も「死者の書」に残っています。
