研究所を訪ねて

 私達は、現状をより良く理解するため、とある研究所に取材に行きました。

 そこではやはり、反対運動を繰り広げている方々とはかなり物事の考え方も異なり、新鮮な気持ちで聞き入れることができました。

 いろいろと質問させていただき、私達は彼らの考えを聞く前とはだいぶ”遺伝子組み換え技術”に対するイメージをかえさせられましたが、その中から、特に興味深いと思われる話を抜粋し、対談形式で、表記したいと思います。

私達

研究者

 ー(中略)ー『実際に自分の手で、新しい技術を日々開発、研究されていらっしゃる研究者としては当然遺伝子組み換え食品を食べるという事に対して全く恐怖感はないわけですか?』

『ええ、まあ基本的にはそうだと言えると思います。というのも、一般の消費者が抱いている(遺伝子組み換え食品に対する)よくないイメージというのは、必ずしも論理的理由によるものであるとは限らないんですよね。』

私達

研究者

『あ、と言いますと......。』

『はい、と言いますのも、ごく一般の消費者のなかには、ほとんど無知の状態でありながらただイメージの悪さのみで、買う事を拒否したがる人も少なくないというのは、否定できない事実なんですよね。』

私達

研究者

『そうですね。私達もこのような形で調べるようになるまでは、なんだか不信感と言いますか、そんな事を人間がするなんて許されるのだろうか、なんて思ったりもしてましたからね。』

『やっぱり。まあ、でも無理もないでしょうね。新聞の4コママンガなどでも、変な風刺でえがかれたりしてますからね。』

私達

研究者

『全くそうなんです。私達も色々と本屋や図書館をかけめぐり、様々な考え方を知ろうと試みたのですが、どれをみても批判的な文書が多くって......。だからこそ、今日、こちらに取材させてもらいにきたんです。』