「買い物弱者」ってなんかテレビで聞いたことがあるかも!
たしか、自宅から近い店がなくて、スーパーなどに行くのも、わざわざ遠くまで足を運ばせる人々のことですね。
どうして「買い物弱者」は生じてしまったんだろう?
買い物弱者とは
自分が住む地域での食料品や生活用品などの買い物が困難な人たちのことです。
高齢者を中心に、全国で約600万人いるとされています。
なぜ、この問題が物流と関係があるのかというと、スーパーやコンビニは物流と密接な関係にあり、この問題は物流の視点からも考える必要があるからです。
また、この問題を解決する手段も物流にあるからです。
買い物弱者増加の原因
増加の原因は以下のものが挙げられます。
郊外に大型商業施設が出来て、お客さんが減り、 経営が難しくなった近所のスーパーや商店が潰れる。 |
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自動車を持っていない・運転できない人や、廃線などで交通網が弱体化した地域に住む人は近所で食料品や生活用品の買い物ができなくなる。 |
買い物弱者問題の解決策
下記の3つが挙げられています。
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間違ってはいませんが、利益があまり見込めない地域に出店したり、路線を引くことは難しいでしょう。 |
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これが一番、現実的だと思います。
商品を家まで届けてもらえれば、高齢者だけでなくすべての世代の人にとっても便利です。また、店側も移動販売を武器にすることで、値下げをせずに商品を売ることができ、利益の向上につながります。 |
移動販売の今
現在、移動販売には地元のスーパーから大手コンビニ企業、移動販売専門業者が参入しており、移動手段の少ない高齢者などの生活を支えています。
ファミリーマート(コンビニ)の移動販売
By Hajime NAKANO [CC BY 2.0], via Wikimedia Commons
また、物流企業のクロネコヤマトでは、「ロボネコヤマト」というサービスを試験的に始めており、これを利用すると、たくさんの加盟店の中から自分のほしいものを購入し、家の近くに届けてくれます。あとは、他の移動販売と同様そこまで行き、受け取るだけです。
このサービスのすごい点は、車の荷台に宅配ロッカーが積んであるだけなので、自動運転車が普及すれば無人で荷物を届けられるということです。また、ネット通販で購入した物もこれで受け取ることができ、物流の人不足問題も解消できます。
まとめ
- 買い物弱者とは、移動手段がないにも関わらず近所のスーパーなどが潰れたことにより、食料品や生活用品を買うのが困難な人のこと。
- 解決策としては、スーパーの移動販売が有力と考えられ、既に行われている地域もある。
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