正史と演義の作者

三國志の著者、陳寿について

陳寿。字を承ソといい、巴西郡安漢の人。若いときから学問が好きだったという。 蜀の観閣令史(図書館員)として、蜀に仕えた。蜀が滅び、晋になると、編史官補佐となる。 諸葛亮の文集を編集し、著作郎(編史官)に昇進。そして、六五編から成り立つ三國志を書き上げる。 そのほかに、「古国史」や「益都旧伝」などを書いている。

裴松之(はいしょうし)
中国・六朝宋の政治家で、歴史家でもある。正史に注をつけた。


三國志演義の作者、羅貫中について
この人物については、名前しか解っておらず、実のところ作者かどうかも解からない。 元の末期から、明初期に生きていたであろうと思われる。羅貫中だけでなく、 庶民の間に広がった三國志の話に、様々な話を取り入れて作られた物が、三國志演義である。