□プルームテクトニクス□

プルームテクトニクスというのは、プレートテクトニクスに次ぐ説で、現在一番新しいもの。
このプルームテクトニクスによって様々な地殻変動の現象を説明できるようになったそうです。


○どんなもの?○

プルームテクトニクス(熱柱流動論)とは、マントルの内部は、外郭との境界から立ち上がるプルームによって支配されていると、いう考え。

プルームとはマントルの中を上昇するマグマの塊のことで、これが地表のプレートを移動させている力のおおもと、と考えられている。
プルームはきのこ状になっていて、太平洋にある世界最大のプルームは、根っこの直径4000キロ、上昇の途中では1500キロと細くなり、また広がっていきます。(↓)



簡単に言ってしまえば、『地球を冷ますためのもの。』。地球内部はいつも高温なわけで、そうすると冷まさなければ地球は壊れてしまいます。

地球内部の熱を、プル―ムによって地球表層部分へとまわし、熱を逃がす、という原理。
マントルのそこを出て、頭の部分に差し掛かるのに、(マグマがです)約一億年もかかるとか。

地球は、このプルームによって、大陸の移動、海洋の拡大など様々な歴史をはぐくんできた、というわけです。


また、熱を放出するために上がっていくのがプルームなわけですから、その逆に、下がっていくものもあるはずです。
それが、中国大陸の地底にある、巨大なアジア低温プルームです。
プルームによって上昇させられたものは、ここからまた地球の内部へともぐっていくことになります。

よって、ユーラシア大陸には様々な大陸が集まるように近づいてきてしまいます。
もうあと何億年かもすれば、超大陸が生まれるかもしれません。