■■■水星■■■

 

 軌道長半径 0.387 天文単位、公転周期 87.97 日、自転周期 58.65 日、半径 2440 キロメートル。太陽に一番近いため、水星の軌道は短くなっています。水星の内部は、半径1800キロメートルにも及ぶ鉄の中心核があります。また、表面重力は、地球の0.38倍。 スピードは、秒速四八キロメートル。 イタリアの天文学者のスキャパレリは、望遠鏡で太陽が出ているときに観察して、幾つかの地形に名前を付けました。 自転を調べるには、表面の模様の移動を手がかりとして観測するのですが、 水星表面は余り変化はなく、皆、水星はいつも太陽に同じ面を向けている。つまり、一公転一自転である。 と考えました。 しかし、一九六五年、プエルトリコのアレシボ天文台で、レーダー観測をしたところ、約五九日で自転していることがわかった。 太陽に近いため、地球が受ける熱量の七倍ものねつを受け、水星での昼の温度は、三五〇度となります。しかし、夜になると零下一七〇度に下がるのです。