NO.4♪夢への取り組み方
・不眠症の人は、よく「夢ばっかり見ていてちっとも眠れない」と訴える。また、夢は、ほとんど見た事がないという人もいる。これは、両方とも間違っている。夢を見ているのは眠っている証拠であり,不眠症の人は自分で眠っていないと、ただ思い込んでいるだけである。
そして、夢を見た事がないという人でもレム睡眠(NO.1「夢はどこからやってくるのか」参照)の時に起こすと、3つや4つの夢を覚えていると言う実験データーがあると言う。
・夢を覚えているいないかの相違は、1つは自分の心の世界に関心があるかどうかに関わっている。自分の内面の問題を見つめる傾向が強い人は,毎日のように夢を見て、覚えているものである。そういう人は夢にも関心を持っている事が多く、だからこそ夢を覚えていると言える。逆に夢を覚えていない人は、心の中を覗く事を好まない傾向があり、夢にも関心が薄いのである。だから、夢を見ていても、無意識のうちに忘れてしまう事が多いのである。
・生理面から見てみると、どういう状態で目を覚ますかというのが、夢の記憶の鍵を握っている。レム睡眠から自然に目が覚める形の睡眠パターンを持っている人は、比較的夢をよく覚えているもんである。だが、ノンレム睡眠の時に目覚ましで時計で無理やり起こされている人は、夢を覚えていないもんである。また、アルコールや睡眠薬はレム睡眠を妨害するので、夢の記憶も妨げてしまうと言われている。
・夢を通して《自分を知る》には、何よりも夢を覚えておく事が必要である。では、次に挙げるちょっとしたテクニックを使えば誰でも簡単に夢を思い出せるようになるものです。
@夢から覚めた時にすぐその場で夢を記録できるように、あらかじめペンと紙またはテ ープレコーダーを枕元にに用意しておく。また、暗くした部屋の中でもまごつかないよう に、ペンライトなどを置いておくと便利である。紙は寝床のなかでもメモが取りやすいよ うに、台の付いた紙バサミに挟んでおくとさらに便利である。
A寝床に入ったら、緊張を取り除いておく。そして、筋肉を緩め、全身の力を抜くようにす る。力を上手く抜く事が出来ない人は、寝床に入る前に軽い運動をしておくと良い。そう することで、体に心地よい疲れを与えておくのである。
B力を抜いたら、心の中で「両腕と両足が重た〜い」と自己暗示をかける。腕と足のだら 〜んとした感覚を思い浮かべる。これを20回ぐらい繰り返す。
Cさらに、「両腕と両足が温か〜い」と暗示していく。ほんのりと温かさをイメージしなが ら,20回ぐらい繰り返す。
・どちらの暗示も無理に重たくしないように、温かくしようなどと力まず、なんとなく言葉に集中する事。自己暗示をしているうちに眠ってしまってもOKである。実際、これらの暗示言葉を唱える事で寝つきが良くなり、熟睡度も増してくると言われている。そして、睡眠時間が今までより短くても済むようになり、レム睡眠の時に自然に目が覚める確率が高くなるはずである。そうすると、夢も思い出しやすくなるという事である。
あなたが毎朝、目覚し時計で起きている人ならば、特にこの方法は効果的である。目覚し時計のベルの音は、夢の記憶を一瞬の内に消してしまう事が多いのである。それに対して自然に目が覚める事は、夢をほぼ原型に近い形で思い出す事を容易にしてくれるのである。
夢を思い出す事で最も注意をするのは、目が覚めてからの行動である。ちょっとした刺激で夢の記憶が失われてしまう事があるので、慎重に振舞う事が必要である。だから、次ぎのようなテクニックを行ってみよう。
@《夢を見た》という自覚があったら、すぐには起き上がらず、しばらく安静にしています。
A今見た夢で覚えているところを、心の中に思い浮かべてみる。はじめは部分的にしか 思い出せないが、じっと待っていると次第に夢の全体像がはっきりしてくるのである。
Bそうしたら、夢の始まりから終わりまでを何回か思い浮かべ続ける。《しっかりと覚え た》と思えるまで、繰り返したどってみる。
C夢を思い出したら、その場で記録する。寝床に入ったままメモを取ったり、テープに吹 き込んだりする。
メモの場合・・・頭に浮かんだ事からどんどん書き出していく。この時、注意する事は、順 序立てて書こうとか、上手く書こうなどどは思ってはいけない。せっかく 思い出した夢を忘れてしまうからだ。とにかく箇条書きでも覚えているこ とはすべて書き留めていく。また、夢を見た後の気分も、短い言葉で記 しておく。
メモやテープに記録した夢はそのままにしておかないで、後できちんと文章にまとめておく。なるべく記憶がしっかりしているうちに、ノートなどに書き記し、日付をつけておく。そして、夢日記を作るわけである。
・夢を記録したら、時々その夢を、思い出してみる事が大切です。連続して夢を見るようになると、その中に共通する要素をもった夢をいくつか見出す事がある。夢の状況・人物・人物関係・行動などの点で、類似した点が発見されるのである。こうした共通点は、うっかりとしていると見過ごしてしまう事がある。
・複数の夢に見られる共通点は、あなたが自分を知るうえで大切なキーポイントである。その共通点から、自分でもよく分からなかった心の動きがつかめる事がある。また、自分では意識していなかったような行動の癖を気づかされる事もあるのである。
また、似たような人物が複数の夢に登場してくる場合は、特に注目しよう!なぜなら、おそらくその人物は、あなた自身を表しているからである。あなたにとっては未知であるところの《もう一人のあなた》が、何かの必要があって繰り返し夢に出てくるのである。