様々な伝説の土地
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様々な伝説の土地



エル・ドラド
シャンバラ
ヒラニプラ
アトランティス
ムー大陸
アガデ


エル・ドラド

非常に有名なので、ご存じの方も多いと思う。
エル・ドラドとは、アンデスのどこかに眠ると伝えられる黄金の都である。伝説によれば、そこでは人々は皆黄金で身を包み、街には金銀財宝が満ちあふれ、湖には金が満ちているという。
16世紀、スペイン人達はこぞってエル・ドラドを探し始めた。
スペインやドイツはいくつもの遠征隊や探検隊を、現在のコロンビアへ派遣した。だがエル・ドラド発見には至らず、幾人もの犠牲者を出しただけだった。
南米には、確かに黄金が存在した。だが、エル・ドラドほどの大量の金があった事実はまだ確認されていない。
ボゴタのチブチヤ族の長老が年に一度、体中に金箔を塗り沐浴する儀式があるらしく、それが誇張され伝わったものと考えられている。
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シャンバラ

チベットアフガニスタンという説もある)の奥地に存在するという地下都市。
死者がよみがえり、不死の薬も存在するという。
この名がチベットの仏教文献に現れるのは7世紀頃、『チベット大蔵経』によれば、釈迦が入滅(あえて分かりやすく言うなら、死)の直前にシャンバラの帝王に密教の最高の教えを説いたらしい。
とある長老の話では、シャンバラには、アトランティスムーに住んでいた人々が暮らしているという。
シャンバラの中心には、ヒラニプラという黄金都市があるらしい。
ヒットラー率いるナチスドイツが探し求めた(この探検中に、ナチスはUFOの秘密を掴んだという話まである)。
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アトランティス

東と西2つの大洋にそれぞれあったと言われる2つの大陸の、西の方。
そもそも伝説の出所は、ギリシアの哲学者プラトンが著書『ティマイオス』と『クリティアス』の中で書いたことである。
アトランティス大陸はアジアとアフリカをあわせたよりも大きな大陸で、豊かな土地と豊富な資源を持ち気候もよく、人々の生活は非常に豊かだった。都市は整然とし、強力な軍を持ち、地中海地域を支配しようとして攻め込んだがアテナイ人に敗け、断念。最後は、大地震と大洪水によって一夜のうちに海中へと沈んだ。
アトランティス大陸の物語はプラトンの創作であると考えられているが、人々は大陸がどこにあったかを議論し始めた。
アメリカ大陸であるという説や、インカ・アステカ文明との関連づけ、スカンジナビアなど様々な説がでたが、最近ではエーゲ海のサントリーニ島であるとする説が有力。
サントリーニ島は前15世紀、火山が爆発し島のおよそ半分が吹き飛んだ。この影響でクレタ島にも被害がでたため、ミノア王国が崩壊した。
ミノア王国崩壊が伝承として受け継がれ、アトランティスの伝説を生み出したと考えられている。
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ムー大陸

東と西2つの大洋にそれぞれあったと言われる2つの大陸の、東の方。
イギリスのジェームズ・チャーチワード大佐はインドでとある老僧に出会う。彼は古代文字が書かれた粘土板を持っていた。大佐がその文字を解読したところ、そこにははるか昔太平洋に存在した大陸のことが書かれていた。
その大陸はムーと呼ばれ、5000万年以上前に人類が誕生した場所である。人々はそこで高度な文明を発達させ、神殿や石像を建築した。7万年前にムー帝国は世界の各地を植民地にし始めた。エジプト、南アメリカ、イースター島、ポナペ島、マリアナ諸島など、古い石の神殿が残る場所はムー帝国の植民地だった場所である。
……と、いったようなものがその内容だった。
しかし、海底調査によれば太平洋にかつて大陸があったような痕跡はない。
ムー大陸の伝説は、ヴュルム氷期の終わりに海面が100m上昇したために多くの島々が沈み、そこから発生した沈没伝説が融合してできたものと思われる。
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アガデ

アッカド帝国の第1代目国王・サルゴン王アガデという都市を建設し、そこの王として56年間統治した……というのは王名表にも記録されている「事実」である。
アガデ建設はおよそ前2350年頃らしい。サルゴン王は周辺を征服して統一国家をたて、アガデは交易の中心地として栄えた。
しかし、アッカドほど大きな国の都であるにも関わらず、アガデらしき都市は発見されていない。城壁の少し、建物の1つも見つからないのである。アガデがどこにあったのか、その場所さえ分からない。
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