【分類】 封神演義・西遊記 【解説】 眼が赤く、金色の光を放つ霊獣。ウマの形をしているらしいが、あるところでは、「ウマではない、神獣だからそれに乗っている奴にはとても敵わない」という風に書かれたり、ある場面ではウマの非常に優れたもの、しかしそれ以上ではないように描写される。 |
【分類】 封神演義 【解説】 殷の紂王の1武将。紂王は丘引を青龍関の守将に任じ、攻め進んでくる周の武王と姜子牙の軍勢と戦わせたが、丘引は周軍の花、少年英雄「黄天祥」に二度も手足に傷を負わされて怨み骨髄に徹し、頭上から一道の白光を発し、その中から椀ほどもある赤い珠が飛び出して相手を失神させるという妖術で、黄天祥を生け捕る。天祥は首をさらわれ、死体を城楼に吊されたとする伝本もあり、生きざらしにし、死んでも骨になるまでさらしておく風化刑に処せられたとする伝本もある。丘引の最期についても、天祥を可愛がっていたがその脳骨を微塵に砕き、死んでもなお蹴り転がし刺し貫いたとするもの。青龍関が攻略された後も丘引は生き延び、通天教主が万仙陣をしいて、周軍に味方する神仏たちに対抗したとき、その陣に加わっていた。しかし、万仙陣が破られたので、こいつはまずいと土遁の1人陸圧が、手にする葫蘆の口から発する斬仙飛刀で首がとんでしまった、とするものがある。丘引という妖将は蚯蚓の精であった。“ミミズ”が劫を経て仙体と化し、人となると、頭から発するようになるかどうか、それは分からないが、本当にミミズなら首をはねたくらいでは死なない、再生してしまったはずだという意見もあるらしい。 |
【分類】 封神演義 【解説】 孔宣という“孔雀”の精が現れ、太公望呂尚の率いる殷の紂王討伐軍の前に大手を広げるこれもいつもは“人”の形をしていて剣で戦うのだが、面倒となると身を揺すって紅の光を発する。すると、兵器でも呪宝でも人間でも消失してしまう。孔宣が殷軍の陣営に戻ってまた肩を揺すぶると、それらのものがばらばら落ち、しまわれるか、捕虜になるかしてしまう。“孔雀”のあのきらきらし羽輝きを超能力化したものと、いえるだろう。 |
【分類】 封神演義・西遊記 【解説】 顕聖二郎真君というのは「西遊記」の時の名、「封神演義」でも登場し、かの超児 三太子とも仲が良く、大活躍をする。この作品では、別格の神仙楊という名で殷の紂王を討とうとする武王に加担し、と共に様々な妖術をあらわすが、楊を二郎神と同じ人物とし、楊二郎などというのは間違いであるとの説もある。楊の姿は「花々公子園」の色男で、多くの情事を持ち、美妃のもとへ忍び込むもののように伝える説もある。また、楊の得意とする武器は「三尖刀」と呼ばれる三尖の神鋒と「哮天犬」である。 |
【分類】 封神演義・西遊記 【解説】 「封神演義」で二郎真君である楊と共に大活躍する。楊は、いつも袖の中に小さくした哮天犬を潜めている。妖魔達と戦うとき、自在にこの仙犬を放つと、仙犬はたちまち並の犬よりも大きくなり、空中から襲う。どこに噛みつくか、いつ襲うか自分で判断することも出来るし、敵わないとみたら退却することも知っている名犬である。そしていつの間にか主人、楊の袖の中に戻っている。この名犬には、哮天犬「天に叫ぶ犬」という名が初めからついている。 |
【分類】 封神演義 【解説】 中国西部の聖山で、道教の理想郷。西王母が居をかまえ、不老不死の者たちが住むところ。その頂は地上に聳えていると同時に、地上の方にものびていると言われ、それゆえ、死者の世界と神々の世界をつなぐとされる。西王母は崑崙山の立派な宮殿の庭に、不老不死の仙桃を育てているという。 |
【分類】 封神演義 【解説】 「封神演義」で太公望(呂尚・姜尚・姜子牙)が乗っている霊獣。もとは元始天尊の乗用獣であったという。 |
【分類】 封神演義・創世神話・山海経 【解説】 古代中国の文献では、人面の怪物で、虎の牙、豹の尻尾をもつとされている。流行り病を引き起こす。 |
【分類】 封神演義 【解説】 本名、呂尚。封神演義では姜子牙と呼ばれる。周の文王が「わが太公(父王)が望んでいた賢人」ということから太公望とよばれた。周の武王の軍師として、殷(商)の紂王を破り、易性革命をなした。軍略家であり、軍略陰謀書「六韜三略」を記したといわれている。後に |
【分類】 封神演義 【解説】 中国殷の紂王の愛妃。代表的な悪女。王に勸めて酒池肉林の遊びをし、炮烙の刑を行い、火上の銅柱から罪人が落ちるのを喜んだ。周の武王の紂王討伐の時に殺された。 |
【分類】 封神演義 【解説】 中国殷王朝の最後の王。名は帝辛。 |
【分類】 封神演義 【解説】 殷軍の武将張奎の乗用獣。ウマではあるらしいのだが、ウマの形をした妖獣といったほうがよく、張奎はそれに乗って戦場に出るや、その角を叩いて疾風どころか電光のように走らせる。張奎はこの怪馬と剣術で周の武王の武将たちを次々と馬上から切って落としていったという。独角黒烟獣のように「角のある馬」は実在しない。しかし古来、超馬ともいうべき名馬などには額に1本の角があったという説ある。つまり昔からそういう馬には、角があったとか、龍が馬と交わって生んだとか、一陣の黒烟ごとく走るという伝説があるのだ。「封神演義」ではその伝説を"仙術化"しているのだろう。 |
【分類】 封神演義・西遊記 【解説】 中国神話にでてくる「第3の王子」にして、「恐るべき子供」。また、厄払いの霊として、民間宗教で崇められている世を荒らし回っている悪鬼を退治するため、玉皇によって人間世界につかわされた力の強い神とも言われる。紀元前12世紀に周王朝のために戦った武将李靖の3番目の息子として生まれたが、長じて悪戯者となった。ただ、その生涯にまつわる数多くの伝承は、中国の農民にとって、おそらく王朝史よりよく知られている。 |
【分類】 封神演義 【解説】 仙人の使う武器や道具のことをいう。また、「ほうばい」ともいわれる。封神演義では宝貝が多く使われており、仙人の秘密兵器といえる。 |
【分類】 封神演義など 【解説】 中国神話の「竜の王」。元始天尊もしくは玉皇に仕え、雨をもたらすとされていた。道教には、様々な竜王がいた。天の竜王、5大方位の竜王、海の竜王などである。このうち、海の竜王は4人(東海の敖光、西海の敖順、南海の敖明、北海の敖古)おり、それぞれ海中の宮殿に住み、海の生き物たちを援軍として四海を治めていた。 |