地震用語集 > 地震に関する区域の名称

地震に関する区域の名称


 地震年表
 地震のメカニズム
 地震予知
 耐震設計
 用語事典
 クイズ
 リンク集


    制作者について
    参考資料
    著作権表示


震源

岩盤の破壊が最初に起こり、地震のきっかけとなった場所を震源といいます。
震源は、あくまでも断層のずれが生じるきっかけとなった場所であり、震源に最も近い場所がもっとも揺れの激しい場所というわけではありません。

震央

震源の真上の地面を震央といいます。

震源域

地震が発生した断層の付近にあり、岩盤の破壊が起こった領域を震源域といいます。
地震が発生するときに断層が生じると、その断層の周りにも小さな断層や割れ目が生まれ、岩盤が破壊されます。このようなことが起こった地域を震源域と呼びます。

震源断層

地震を起こした断層を震源断層といいます。
観測史上最大の震源断層は1960年のチリ地震(M9.5)のもので、長さがなんと800km、幅も200km、ずれの量が24mという、とてつもなく大きなものでした。

地震断層

地震によって地表に表れた断層を地震断層といいます。
地震は断層のずれによって生じますが、内陸の浅いところで大地震が起こるとそのずれが地表にまで達して地震断層となります。1995年の兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)でも地震断層が見られました。

震源・震央・震源域・震源断層・地震断層の違い
図:震源・震央・震源域・震源断層・地震断層の違い


空白域

周りの地域よりも地震活動が著しく少ない地域を空白域といいます。
海溝付近で、周辺の地域では地震が発生しているけれど、ここでは最近全く地震が発生していないという地域がある場合は、次にはそこを震源とした巨大地震が発生する可能性が高いということがいえます。
現在では、空白域という言葉はもっぱらこのような地域を指して用いられます。


余震域

余震の震源となった地域を余震域といいます。
地震の規模が大きくなるほど余震域の範囲は広がり、その範囲は本震の震源域とほぼ同じになっていきます。


地震帯

地震がよく起こる帯状の地域を地震帯といいます。
地震はプレートの境界付近に多発するので、地震が発生する地域はプレートの境界に沿って帯状となり、このようによばれます。


異常震域

震源から遠いにも関わらず、震度が震源付近よりも大きい地域を異常震域といいます。
一般的に、震度は震源付近で大きく、離れるに従ってだんだん小さくなります。しかし、地中に地震波をよく伝える固い岩盤と地震波を伝えにくい柔らかい岩盤とがあった場合、地震波は固い岩盤の方には遠くまで強く届きますが、柔らかい岩盤の方へは弱くしか届きません。この差によって異常震域が生じます。
異常震域が生じる地震は、沈み込んだプレートで起こる震源の深い地震です。プレートは固い岩盤でできているので地震波をよく伝えますが、プレートの周りにあるアセノスフェアという岩盤は柔らかく地震波を伝えにくいので、プレートの延びている方向にだけ地震波はよく伝わり、異常震域が生じるのです。

異常震域
図:異常震域


© ThinkQuest@JAPAN2000 - Team 30295. All rights reserved.