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壊れ方


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細長い部材に力をかける方向は3種類あります。長い方向(以後、軸方向と呼ぶ)と、軸方向に直角の方向と、もうひとつ曲げる方向があります。

長い方向に力をかける場合には、押しつぶすか引っ張るかのどちらかです。

まず、軸方向に押しつぶす力のかけ方を「圧縮」と呼び、その時に部材内部に発生する力を「圧縮力」といいます。このときは軸方向にしか力はかかりません。

圧縮と引張
図:圧縮と引張

座屈
図:座屈
部材が圧縮をうけた場合のこわれ方には二通りあります。そのままグジグジにこわれる「圧壊」というこわれ方と、部材が弓なりのようになってこわれる「座屈」というこわれ方です。このうち、細長い部材の場合は座屈によってこわれます。

次に、軸方向に引っ張る力のかけ方を「引張(ひっぱり)」と呼び、その時に部材の内部に発生するカを「引張力」といいます。引張をうけた部材のこわれ方は切れてこわれる「破断」だけですが、こわれる様子としては二通りあります。

1つ目は材料が、延びてねばった後に破断する「延性破壊」です。もう1つは、材料がねばることなく突然に脆(もろ)く破断する「脆性(ぜいせい)破壊」です。

せん断破壊
図:せん断破壊
また、軸方向と直角方向からの力のかけ方を「せん断」と呼ぴ、その時に部材内部に発生する力を「せん断力」といいます。

そして、曲げる方向に力をかける力のかけ方を「曲げ」と呼びます。

実際はせん断を受ける際には曲げも起こります。ですから、細長い部材に直角方向から力をかけると内部にはせん断力と曲げ力が発生します。このこわれ方はせん断にともなって起こるので「せん断破壊」と呼ぱれます。

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