宇宙人を探す方法


〜今宇宙人を探すために我々がやっていること〜

宇宙人を見つけるために、これまでにもパイオニアやボイジャーなどの探査機を使って、宇宙人へのメッセージなど地球から送ってみました。その伝達手段は、主に絵や記号や音などの単純なもの。そして現在、各国共同で巨大な電波望遠鏡を使った、広大な宇宙からのメッセージを受信しようという計画が実施されつつあります。

宇宙人への手紙                                
1972年と1973年に打ち上げられたパイオニア10号と11号に託した手紙。アルミ版に絵文字が刻んである。


〜どんな計画があるか〜


その1・・・
サイクロプス計画
文明を持つ生物がいるならば、電波を使っているかもしれということから、多くの電波望遠鏡を並べて生物からのメッセージを受け取ろうと試みている計画。

その2・・・
SETI計画  ※SETI計画とは、地球外知的生命探査という意味を持っている。
宇宙のあちらこちら殻やってくる電波を調べていろいろな生物からの信号を発見しようという試みである。しかしこの計画は1993年、通信が途絶した火星探査機マーズ・オブザーバーに代わる新たな探査機打上げ予算確保のため、やむなく打ち切りとなった。それでも未だに多くの科学者たちが探査再開の努力を行っている。

その他にも
METAなどのいろいろな計画が実施されつつあります。

どれも電波を使った方法ですが、電波望遠鏡は、人類が宇宙を知るための方法として、重要な手がかりとなっています。電波望遠鏡が最初に作られたのは、1930年代の後半です。アメリカのグロート・リーバーという人が、宇宙から届く電波を探すために、自宅の庭につくった直径9.5メートルのパラボラアンテナを作ったのです。これは、真空管での原始的な受信機でしたが、彼は電波で見た「天の川」の地図をつくり、天の川の面にそって電波が強いことを発見したりなど、大いに役立たせました。それから約70年余り経とうとしています。電波望遠鏡は今でも発展をし続けています。これからの宇宙開発分野でも、電波を使った研究が主流になっていくでしょう。

〜これまでにどんなものが受信されているか〜

今までの探査でこれまでにいくつかのなぞの電波が受信されていたりしています。
たとえば・・・

1977年8月15日、アメリカオハイオ州立大学の望遠鏡が受信したくさんの数字が並んだ暗号。
このとき望遠鏡は、いて座の方角に向けられていた。

METAも1986年から1989年にかけてなぞの記号を受信している。

1990年5月9日にはオーストラリアのパークスの電波望遠鏡がへびつかい座の方向からの受信を受けている。


〜まとめ〜

絵や文字、音でしか交信することができない伝達手段。文字や言葉でできたら、どんなに楽なことでしょう。しかも、遠い星にうまく受信できるかどうかはわかりません。また、同じ高度な文明を持っていないかもしれません。このように、宇宙人を探すのは、大変な努力、時間を費やします。

〜もし宇宙人と交流することができたら?〜
お互いの文明を見せ合って、より高度な技術を作り出すことができるでしょう。