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蛋白質と酵素
蛋白質は、生物が生きていくのに欠かせない物質です。身体の材料になるだけでなく、身体の内部で、生体を維持するためのロボットとしての機能も果たしています。細菌やウィルスなどの外敵を撃退するための抗体も、成長ホルモンや、アドレナリンなどの脳内物質も、あるもののほとんど全てが蛋白質です。そして、後者を酵素と言います。栄養物質の分解などの化学反応を促し(触媒作用と呼ばれます。自らは化学反応を起こさず、物質と物質の反応の仲介を行います。つまり、両手にフラスコを持った科学者のようなものです。)、物質を運搬し、生物(個体)という巨大な構造体を日々造り、維持しているのです。このため、自分自身で自由に動き回ることができる、非常に高度な分子なのです。
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