平安時代では、四季折々の色を応用した、襲ね(かさね)の色目が生まれ、男女共に装束の配色に用いられて、服飾美の中心となりました。年齢、身分、季節によって色々な決まりがあり種類も大変豊富でした。色の名はたいてい草木の名で読んでいたので、現在とは違う呼称もあります。青などはその例です(当時は緑を指していた)。下ではそのほんの一部を紹介します。 春 山吹 紅梅 桃 桜 夏 卯の花 百合 おうち かきつばた 秋 黄紅葉 (きもみじ) はじ 萩 紫苑 (しおん) 冬 氷 椿 枯野 (かれの)
春
秋
冬
氷 椿 枯野 (かれの)