水質汚濁とは何か？
原因は？
どうしたらいいの？
私にもできる事は？
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一言でいうと「水が汚れてしまう」です。
生物は水がないと生きていけません。その大切な水が有害な物に汚染されたら…。もし海にタンカーから石油が流れ込んでしまったとします。するとたくさんの生物や海鳥が死んでしまいます。川に薬品が流れ込んでしまえば魚は汚染されてしまいます。そして汚れた水を飲んだ事で、世界中で毎年何百人もの人が死んでしまうのです。水が汚染されるとたくさんの生物が死んでしまうのです。
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一言でいうと「水が汚れてしまう」なのですが、これでは一言すぎなので簡単に例を出しておきます。例えば工場で何か作るのに水を使うとします。すると水がとても汚れてしまいます。それが川に流れ込んでしまい、川を汚す事になります。
水質汚濁は水が汚染される事によっております。水の中に入ったほとんどの廃棄物は自然にあるいは下水処理場で分解されます。しかし、廃棄物が多すぎたり、処理できない物が混じっていたりすると、汚染はおきてしまうのです。
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原因は色々あります。さきほど水質汚濁で説明した事のほかも原因を紹介します。排水や農場から出る動物のフンなどを有機的な廃棄物といいます。これがたくさん水に入るとバクテリア（細菌）が分解をはじめます。すると水中の酸素が使われ、最後には水中から酸素が急速に無くなってしまい、動物や植物は死んでいってしまいます。化学肥料もおなじで、川に流れ込むと、ラン藻とよばれる植物プランクトンだけが水中でどんどん増えます。ラン藻は水面をおおって水中を暗くするため、他の植物に陽が当たらなくなります。やがてラン藻は死に、酸素が水中から失われて動物や植物が死んでしまうのです。あと川や海へのゴミのポイ捨てなども原因の１つです。ゴミのポイ捨てはやめましょう。
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水俣病…熊本県水俣湾で起きた。工場から水俣湾に流れたメチル水銀が原因で多くの人が死んでしまった
赤潮の発生…瀬戸内海で起きた。海面が赤く変色し魚や貝に被害が出ました
イタイイタイ病…富山県神通川流域でおきた。上流の鉱山が流したカドニウムが原因で多くの患者が出ました
アオコの発生…琵琶湖で起きた。湖面が緑色に変色し、魚が大量に死んでしまった
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水の汚染は周囲の陸から廃棄物や他の汚染物質が流れ込んできた時に起こるということがわかりました。しかし、水の汚染はこの他の色々な原因でおこります。水の循環のどの段階でも起こりうるのです。
その中に酸性雨があります。酸性雨が地上に降ってきて、水が汚染される事もあるということです。（酸性雨についてのくわしいことは、酸性雨のページを見てください）例えばスウェーデンの約４分の１の湖が酸性雨の影響を受けています。多くの湖海では魚がもはや生きていけなくなり、いくつかのいくつかの湖では生物がまったくいなくなってしまいました。アメリカ合衆国東部の数千の湖やカナダのオンタリオ湖でも、ほとんどの魚が死んでしまうほど酸性が強くなってしまいました。ヨーロッパや北アメリカはだんだんと改善されてきていますが問題は他の場所でも起こり始めています。
問題は酸性雨だけではありません。ＰＣＢや他の危険な科学物質例えば殺虫剤に使用されるジェルドリンなどは空気によって運ばれます。北アメリカの五大湖の１つであるスペリオル湖はこうした物質のせいで８０％が汚染されています。川や湖を汚染する物にはいろいろな種類があります。例えば有機的汚染や重金属類などですが、これらは海にも影響をあたえます。北極のアザラシや南極のペンギンそして3000mの深海からすくいあげられたソコダラなどの魚から
DDTやPCBが発見されました。多くの国で今も有毒な化学物質や下水汚泥あるいは町からでるゴミが海に捨てられています。地中海に流された排水の３分の２がほとんど、あるいはまったく処理されていませんせした。黒海やバルト海などの陸に囲まれた海がとても汚染されさすいのです。それは海水の出入りしづらい海岸線が多いのでそこから汚染物が流れ込んでくるからです。
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汚染はかならずしも人間が原因で起こるのではありません。例えば池に一時にたくさんの葉が落ちると葉が分解する時に水中の酸素を消費するので魚は死んでしまいます。また湖や海の植物プランクトンの一種は増えながら有毒な化学物質を出します。そのため他の生物が生きていけなくなります。しかしこのような自然界の汚染はたいてい早くもとにもどります。人間の起こす汚染はそうはいかないのです。私達が水をいくらでもゴミを捨ててもよい場所と考えていることも汚染の原因の１つです。水中に捨てたゴミや汚水が簡単に見えなくなってしまうからいいのだとつい思ってしまうのです。
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ここでは身近にできるどうしたらいいのか書きます。次のような事を心がけてください。洗濯用洗剤や食器洗い用洗剤は、たとえそれが環境にやさしいものであっても使い過ぎないようにしましょう。下水処理場でかなりのところまで処理しなければきれいにならないからです。油やペンキやその他の化学物質を下水溝やトイレに流してはいけません。ほとんどの地方自治体にはゴミ処理場に有毒な化学物質を安全に処理する設備があります。本当に必要でなければ漂白剤や他の強い殺虫剤を使わないようにしましょう。家庭にいる殺菌を残らず殺してしまうような物は他の物もすべて殺してしまうからです。それに変わる物でもっと環境にやさしい物があります。
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掃除用洗剤や化粧品は環境にやさしい物を使いましょう。しかしラベルに書いてあることを全部信用してはいけません。それを使って安全なのか、もしはっきりわからなければ、製造元に電話するか環境団体に調べてもらってください。
流す水が汚れていないか注意しましょう。魚が大量に死んでいたり水に変なにおいがしたり色がついていたり川にゴミを捨てている人を見つけたら市役所などに知らせましょう。できるならばあなたの家庭で食料品を買う人にたのんで有機栽培で育てられた肉や野菜を買うようにしてもらいましょう。有機栽培とは人工的な化学物質を使わないで育てる事です。残念な事にこのような有機肥料だけで作られたものはたいていそうでないものより値段が高いのです。
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有機塩素系（塩素を含む有機化合物）の殺虫剤の一つ。現在日本では環境汚染防止のため使用禁止。
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ポリ塩化ビフェニル。化学的に安定し、耐熱性や電気絶縁性（電気または熱の伝導を断つこと）にすぐれ広く使われたが、自然物および生体の中に蓄積されやすいため、現在使用を厳しく制限。
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植物プランクトンの種類の一種で、スイゼンジノリ・ネンジュモ・ユレモなど。
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めぐってまた元にかえり、それを繰り返す事。
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