21時南中は2月16日です。正中高度は75°で、ほぼ頭の上に見えます。2つの明るい星を先頭に、2列に並んだ星々が目印です。シュメール時代に作られた最も古い星座の一つです。古代バビロニア時代には、ナブー(知恵の神)とアルドゥク(バニロニアの首都バビロンの主護神)の2神の姿と考えられていました。ローマ時代には、船乗りの神様として崇められました。トレミー48星座の一つで、黄道12星座の3番目でもあります。2つの星には、双子の兄弟の名前が付けられています。現在、夏至点があります。
カストルとポルックスは、大神ゼウスとスパルタ王妃レダの間に生まれた双子です。カストルは人間の子として生まれ、ポルックスは神の子として生まれましたが、2人はとても仲がよく、英雄としてギリシャ中にその名が知れ渡っていました。あるとき戦いで傷を受けたカストルは、死んでしまいました。残されたポルックスは嘆き悲しみ、自分も死のうとしますが、ゼウスの血を引いて不死身のポルックスは死ぬことができません。カストルの元へ行かせてくださいと切願するポルックスを見て、ゼウスは彼の不死を解いてやりました。