21時南中は4月18日で、正中高度は70°です。全天で3番目に大きな星座で、秋を除けば、ほぼいつでも北の空に見えます。おおぐま座の目印は北斗七星です。古代シュメール人(四大文明の一つ、メソポタミア文明の創始者)や、バビロニア人(シュメールの後、メソポタミア地方で栄えた)は、この七つの星の連なりを、戦車の星座と呼んでいたようです。紀元前1200年ごろのフェニキアで、すでに知られていた星座です。紀元前850年ごろのギリシャの伝説的詩人ホメロスの叙事詩にも登場し、トレミー48星座の一つです。
美しい森の妖精カリストは、神々の王ゼウスと愛し合い、二人の間には息子のアルカスが生まれました。しかし、ゼウスの妃ヘーラ女神はとても嫉妬深く、カリストの存在を知ると火のように怒り、おまえのような女は醜い熊になるがよいと呪いをかけました。すると、美しかったカリストの姿は見る見る熊に変わり、許しを請う声もウオーッという獣の声となってしまいました。そして村人に追われながら、カリストは森の奥深くへと逃げ込んでいきました。息子のアルカスは親切な人に拾われ、りっぱな狩人に成長します。