しし座

２１時南中は４月１０日で、正中高度は７０°です。形の整った、判りやすい星座です。１等星レグルスを含む裏返しになったクエスチョンマークが目印で、「ししの大鎌」と呼ばれ頭の部分にあたります。しし座デネボラ、うしかい座アルクトゥルス、おとめ座スピカで「春の大三角」を描きます。紀元前１９００年ごろのバビロニア時代には、大犬座として知られていましたが、紀元前６００年ごろの新バビロニア帝国時代に、しし座と名前が変わったようです。トレミー星座の一つであり、黄道１２星座の５番目でもあります。

いつのころからかネメアの森に人食いライオンが住み着き、通りかかる人々や近くの家畜を襲ったため、人々は困り果てていました。ヘルクレスの第一番目の大冒険が、獰猛なこの人食いライオンの退治でした。ライオン退治を命じられたヘルクレスは、ネメアの森の奥深くで、このライオンに出会いました。矢を放ちましたが、ライオンの体に当たると跳ね返されてしまいました。棍棒で殴りかかりましたが、棒は折れてしまいました。最後に素手で挑みかかり、３日３晩の死闘の末に、やっとライオンを退治することができました。