とも座

21時南中は2月26日で、正中高度は15°です。おおいぬ座の東と南に広がる星座です。日本からでは南の空低く、星座全体をたどるのは難しいでしょう。昔はアルゴ船座の一部でしたが、大きすぎるというだけの理由で、18世紀にフランスのラカイユが4星座に分割したうちの1星座です。船尾の部分を独立させて作られたのがとも座で、4つの中では最も大きく、比較的大きい部類の星座です。冬の天の川の中にあり、双眼鏡を向けると大小無数の星が輝き、それを背景にたくさんの散開星団がきらめいてとても美しい領域です。

星座物語

イアソンが遠征から帰ってみると、年老いて弱りきった叔父のペリアスが王位についていました。イアソンがメデイアに相談すると、メデイアは蛇に引かれた二輪車に乗り、9日9晩のあいだ遠くの国々を駆け巡り、種々の薬草を集めてきました。そして大釜の中でゆでると、切り刻んだ羊を生き返らせました。それを見たペリアスの娘たちは、父親を若返らせてほしいと頼みました。再びメデイアが用意した大釜でペリアスを煮込みましたが、今回メデイアが用意した大釜には、霊験あらたかな秘薬など何も入っていませんでした。