21時南中は11月7日で、正中高度は70°です。「秋の四辺形」の東側と南側に沿って星々が連なる星座です。暗い星々ばかりで目立たない星座ですが、シュメール時代に誕生した最も古い星座の一つです。バビロニア、アッシリア時代には、人魚と魚の尾を持ったつばめがリボンで結ばれた姿をしていました。トレミー48星座の一つで、黄道12星座の12番目でもあります。たくさんの重星と銀河がありますが、暗いものばかりです。2000年前、おひつじ座にあった春分点は、歳差のため現在はうお座に移っています。
怪物テュフォンに襲われた神々は、先を争って逃げだしましたが、その中に愛と美の女神アフロディーテとその息子エロスもいました。2人は魚に変身し川に飛び込んで逃げましたが、はぐれないように、しっかりと体をリボンで結んでいました。一度は逃げだしたものの、ゼウスは思い直して、勇敢に怪物に立ち向かいました。ゼウスは巨大な山を持ち上げると、その下に閉じ込めてしまったのです。こうしてできたのが、シチリア島のエトナ山です。エトナ山がときどき火を噴くのは、テュフォンが大暴れしているからなのだそうです。