21時南中は1月22日で、正中高度は35°です。オリオン座のすぐ南に位置した、小さくても意外に目立つ星座です。明るいオリオン座に目を奪われがちですが、3等星4つで作る左側を少しつぶしたような、ゆがんだ四角形は見つけやすいです。紀元前300年ごろ、ギリシャのアラートスの『ファイノメナ』に記されている古い星座で、トレミー48星座の一つです。オリオンの連れている猟犬に追われ、オリオンの足元を逃げ惑う兎の姿だと言います。この兎には月に関連した伝説もたくさんあり、月の化身とも言われています。
大神ゼウスは、荒々しいオリオンの心を静めようとして、森の中でささやかな平和を抱きしめるように暮らしていた兎を、オリオンの足元にそっと置きました。ところが、オリオンは足を止めようともせず、構わず踏みつぶしそうになりました。慌てた兎は近くの茂みに隠れましたが、猟犬に吠えたてられ、思わず茂みから飛び出すと、なす術もなくその場にうずくまってしまいました。一説には、昔シシリー島で野兎がはびこり田畑を荒したとき、これをオリオンの足元において、追い払うまじないにしたのだとも言われています。