ビタミンB1は、いわゆる白米病(はくまいびょう)とも呼ばれた脚気(かっけ)の予防に関係しており、ビタミンのうちで最初に発見されたビタミンです。また、ビタミンB1は水に溶けやすく、比較的に安定した物質ですが、調理や加工によってはかなり損失することになる場合があります。

 ビタミンB1の所要量は、年齢、性別、生活活動強度、妊娠などによってそれぞれ異なりますが、エネルギー摂取量 1000Kcalあたり0.4mgを計算の基準として決められています。

 例えば、ある人が一日に3000Kcalを摂取した場合、0.4×3.0=1.2(mg)というような計算になります。

一日の所要量(mg)

年齢(歳)
1〜2
0.5
3〜5
0.6
6〜8
0.8
0.7
9〜11
1.0
0.8
12〜14
1.0
0.8
15〜17
1.1
1.0
18〜29
1.2
1.0
30〜
1.1
0.8

ビタミンB1の性質

・水溶性ビタミン

・熱には強いが加熱してから水につけると溶けない
・アルカリに弱い(重曹など)
・調理での損失が大きい

ビタミンB1で予防できる症状

・筋肉痛/神経痛/肩こり/腰痛
・乗り物酔い
・血圧異常
・消化不良
・記憶力低下

過剰にビタミンB1を摂取するとどうなる?

水溶性ビタミンのため、過剰分は尿中に混ざり排出されるので、過剰症の心配はないのです。

ビタミンB1を多く含む食品

100gあたり
ビタミンB1(mg)
強化米
1.25
豚もも肉
1.13
ゴマ
0.95
ロースハム
0.6

脱脂粉乳

0.3
発芽精米
0.3