運動をすると栄養は減っていく!

 体は動かせば動かすほど疲れてきますよね。なぜ疲れるのでしょうか?

 みなさんは運動中に「バテてきた!」、「スタミナが切れた!」、「疲れた!」などと思ったことはありませんか?

 それは、本当のことなのです。体内にある糖質が減っているのです。他の栄養素も運動すれば減っていくものなのです。

 練習時にウエイトトレーニング(=筋トレ)をしますよね。その行動でタンパク質が減っているのです。運動をしない人と違って栄養が減るのが速いのです。ビタミンも同じです。カルシウムや鉄は、汗と一緒に体の外に排出されてしまうため、たくさんの汗をかけば多くのカルシウムや鉄がなくなってしまうのです。

 常に体を動かし続けているスポーツマンは、栄養の摂取を多くしなければなりません。スポーツをしない人と比べて、総エネルギーやカルシウム、鉄は2倍、ビタミンCだと5〜6倍違うのです。

スポーツマン
一般人
総エネルギー
4500kcal
2400kcal
タンパク質
140〜174g
70〜100g
炭水化物(糖質)
640g
370g
脂質
100〜150g
50〜70g
ビタミンA
5000IU
2000IU
ビタミンB1
2.7〜3.6mg
1.1〜2.0mg
ビタミンB2
2.2〜2.7mg
1.2〜1.5mg
ビタミンC
2000mg
400mg
ビタミンE
15.3mg
10mg
カルシウム
1000〜1500mg
600mg
鉄分
25mg
10mg
マグネシウム
510mg
300mg

(男子:身長170cm/体重70kgの場合)

 このことから栄養摂取時に量も多く取り、その栄養(=質)も取らなくてはならないのです。質より量 ではなく、量より質でもなく、量と質を共に多く食べるべきなのです。

悪い食生活

 栄養が不足してしまうもう一つの原因は食事にあります。アンケートを実施したところ、きちんと朝食を食べていると答えた人は、100人中93人で大変良い結果 でした。

 「朝食は抜き!」という人は、スポーツマン失格です。一日の始まりは朝食、一日のエネルギー摂取に大きな影響を与える一食なのです。朝食を取らないだけで一日分の栄養摂取量 が取れなくなってしまい、体が思うように動かせなくなってしまいます。

 スポーツマンは、栄養確保のために三食どころか、一日四〜五回食事を取ってもいいのです。

 あと、間食で食べるお菓子類や菓子パンも問題です。お菓子を食べてお腹がいっぱいで、きちんと栄養が取れていると思っている人は、ズバリ勘違いをしています。お菓子類には良い栄養が含まれてなく、脂質しか含まれていないのです。お菓子類の食べ過ぎはあまり良くないと思います。