皆さんからのmail!!その2
暖かいご意見、感想ありがとうございます
これからもみなさんのご意見を参考にHP作っていきますので宜しくお願いします!!
部分的にmailの内容を変えているところがあります。あらかじめご了承下さい。

たくさんいただいたので、いくつかのページに分けました。

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〜Tさん〜

「みほのたからばこ」のリンクから寄らせてもらいました。自分の「不真面目かつチャランポラン」なサイトに比べ て、なんと真面目でまっとうなサイトなことか。今後も、ちょくちょく寄らせてもらいます。いや、仕事が忙しくな ると間隔空くかもしれないけれど(いきなり弱気かい)

そうそう、「皆さんからのmail!!」のところに書いてあったTさんの「オゾン層は破壊されるともう再生はでき ないのか」という質問に関して、私が分かる範囲で書いておきます。

そもそも、オゾン層というのは地球誕生と共に存在していた訳ではありません。空気の大部分が窒素なのは現在と 同じでも、その次に多いのは二酸化炭素で、酸素が酸素ガスとして空気中に存在する割合は、ほとんど考慮する必要 が無いほどに少ないものでした。もちろん、オゾンなんて更に少ない訳で、オゾン層なんてありませんでした。  こんな状況なので、紫外線は大気を素通りしているようなもんです。温室効果も相当なものですから、今よりずっ と高温でした。さすがに、今の金星ほど酷くは無かったんですけどね。それでも生物は誕生し、進化をし、数も種類 も増やしていったのですが、あるとき、大異変が起こります。突然(と言っても考古学の感覚なので、実際には物凄 く長い期間をかけて)、大半の生物が絶滅したんです。その原因は、ある生物が作った毒ガスでした。

その毒ガスの名は、酸素ガス。つまりは、今現在我々が呼吸しているところの酸素です。実は、酸素というのは原 子の中の「暴れん坊」で、他の分子に割り込んでいって破壊してしまうことが多々あります。老化の原因の1つと言 われている活性酸素というのは、この性質が特に強くなった状態の酸素原子を指しているんです。したがって、か弱 い生物にとっては毒ガス以外の何物でもないんですよ。今でも、嫌気性細菌と呼ばれている細菌は、酸素ガスに触れ ると死んでしまいます。一般的には「空気に触れると死んでしまう」と言われていますが、正確には「空気中の酸素 に触れると死んでしまう」んです。

で、生物の話はこれから延々と続いていく訳ですが、今回の主目的はオゾン層。葉緑素の御先祖様(植物の、では ない)が撒き散らした毒ガスであるところの酸素ガスは、海の中で撒き散らしたからには海水に溶けていた訳なんで すが、その濃度が高くなってくれば次第に大気中へと出て行きます(本当は、その前に海水中の鉄分と結びついて赤 錆になったり色々するけど省略)。逆に、海水中の二酸化炭素の濃度は薄くなり、空気中からどんどん溶けていくよ うになります。その結果、空気の二酸化炭素は割合を減らし、酸素の割合が急増していきました。それでも現在に比 べれば全然少ないんですけどね。

さて、初期の生物にとって有害この上無い酸素ガスですが、これは酸素原子2個からできており、十分なエネル ギーを与えると一時的に分離します。これが再びくっつくとき、間違って(?)3個くっつくとオゾンになります。 宇宙には、紫外線はもちろん、X線、α線、β線、γ線などといった放射線がありますから、そういった意味でのエ ネルギーには事欠きません。酸素ガスが海水から空気中へと出て行くようになると、大気の上層部でも酸素の割合が 上昇し、そこで一部の酸素ガスがオゾンの層を形成するようになりました。これにより、地上に降り注ぐ紫外線の量 が激減し、「多少の酸素ガスでは死なない生物」が陸上に進出できるようになりました。

と、いう訳で、オゾン層は放っておいても再生します。ですが、これは「だから何もしなくて良い」ということで はありません。フロンガスというのは「オゾンを破壊する物質」ではなく「オゾンが作られ難くする物質」なので、 フロンガスが残留している間は再生し難いんです。しかも、フロンガスが自然に分解されるには長い時間がかかり ますし、そもそもオゾン層に達するまでが長かったりします。

つまり、現時点でオゾン層破壊に関わっているフロンガスは、随分と昔に放出されたフロンガスであり、その後 もっと大量に放出されたフロンガスは、これからオゾン層に達するんです。

現在、新しく作られているスプレー缶やクーラーなどにはフロンガスを使用していませんが、古いクーラーなどに はフロンガスの補充が必要であり、正規のルートでは入手が難しい(不可能ではないが量が足りない)ため、不法な 取り引きが行われているそうです。また、古いクーラーを処分する際、本来ならばフロンガスを抜き取って回収しな ければいけないのですが、それには手間暇および費用がかかるため、そのまま空気中に放出させてしまっている業者 もあるそうです。不法投棄された自動車やクーラーからフロンガスが放出されてしまうということは、言うまでもあ りません。

人工的にオゾンを増やそうという研究もあると聞いたことがありますが、何年も前に聞いたのに、成功したという ニュースは聞いたことがありません。空気中のフロンガスをオゾン層に達する前に回収しようという研究についても 聞いたことがありますが、やはり成功したというニュースを聞いたことがありません。果たして、どうなりますか。



〜Tさん〜

地球の問題についてわかりやすく書いてあって、とても良 かったです。地球温暖化については日本が4位にはいって いたので、すごくおどろきました。一人一人が地球doctor となって、かえていかないといけないですね。 

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