火山の煙を使ったことわざは、その煙が地形の影響を受けず、その時の大気の流れを正確に示しているので、
80〜90パーセントという高い的中率を持っています。
日本付近では低気圧も移動性高気圧も、西から東に移動するものが多いのですが、低気圧は左巻きの大きな渦なので、
低気圧が南から近づくと、その前面では東よりの風が吹きます。つまり煙が東から吹かれて西になびく時は低気圧が
接近しているときです。逆に低気圧が通過してしまったあとは北よりの風が吹くようになり、煙は南になびきます。
阿蘇で南風や東風のために煙が北や西になびいているときは西の方から低気圧が接近しているときで、
逆に南になびいているときは低気圧が通過した直後か、大陸から高気圧が張り出してきて北風が吹き始めた時なので
よい天気が続きます。このことわざの的中率は高く、熊本市で80〜90%ぐらいといわれています。