○天気予報のできるまで

天気予報は現在スーパーコンピューターを使って作られています。天気予報ができるまでには複雑な気象知識や物理法則などが必要となります。ここではそのような複雑な知識は抜きにして、大まかなでき方の流れをたどってみましょう。


気象観測がされます。

主に次のようなもので観測されています。

・静止気象衛星ひまわり
・レーウィンゾンデ(風船)
・気象ロケット
・気象レーダー
・ブイロボット
・海洋気象観測船 
・外国の気象台
・航空機
・船舶

国内外から気象データがアデスに集められます。

アデスは気象資料自動編集中継装置(ADESS:Automatic Data Editing and Switching System)というもので、入力データを自動で整理したり、気象機関などに送ったりする装置です。













     

ナップスへ送り、解析図(地上天気図など)が作られます数値予報)。

ナップスは、気象解析中枢電子計算機(NAPS: Numerical Analysis and Prediction <“数字解析と予測”の意味>)という、数値予報をするスーパーコンピューターです。
例えば、短期予報の作成には、21時間先までを領域モデルで数値予報をします。1日2回、9時と21時(日本時間)に行われます。

配信します。

気象台や外国の気象機関、船舶、飛行機などに情報が送られます。













予報中枢(気象庁・管区気象台など)で指示報を出します。

数値予報や天気予報ガイダンスを使って検討をして、地方気象台に予報するときの注意事項を指示報として送ります。
天気予報ガイダンスとは、数値予報の結果と実際の天気や気温などの関係を統計的に関係式にしたもので、数値予報を天気予報に翻訳するものです。

気象台で情報を検査し予報を作成します。

数値予報では、日本の地形の複雑さなどによる小さな気象現象をとらえきれないので、その地域の気象特性を知っている予報官が観測データを参考に現在ある気象現象がどのように天気を変えていくかを検討して、数値予報を補正します。

予報が発表されます。

 

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