再生不良性貧血

 

日本に比較的多く、治りにくい貧血の一種です。 これは赤血球を造る骨髄という生産工場が脂肪髄(シボウズイ)になって、血球生産能力を失っているので起こる病気です。鉄分やその他の材料は豊富にありますが、要するに工場が狭いので多くの赤血球が造られないわけです。貧血の治療法はむずかしく、輸血が一番よい治療法ですが、輸血してもすぐまた貧血が起こり、いたちごっこをくり返さなくてはなりません。


副腎皮質(フクジンヒシツ)ステロイドホルモン、男性ホルモン、タンパク同化ホルモン、葉酸、ビタミンなど奏効(ソウコウ)することがあります。最近では骨髄移植を行ってよい成績が得られています。