鉄欠乏性貧血

 

鉄欠乏性貧血の原因の大部分は、出血であり、若い人は胃潰瘍(イカイヨウ) 十二指腸潰瘍(ジュウニシチョウカイヨウ)からの出血で老人では胃がん、大腸がんからの 出血です。  またまれに鉄分の少ない食事をとっていると食事製の貧血が起こることもあります。 慢性の出血、胃腸からの鉄分の吸収が悪い場合におこる鉄欠乏性貧血は鉄分を与えることにより 簡単に直すことが出来ます。

鉄剤(テツザイ)には経口剤(ケイコウザイ)と注射剤(チュウシャザイ)とがあり、 一般に経口剤がよく効きますが、特殊の場合、すなわち鉄剤の経口投与では副作用が強く 服用できない場合、胃潰瘍、十二腸潰瘍で胃切除をした人は、 医者を訪れて注射をうってもらう必要があります。 しかし、鉄の注射薬はアレルギー・ショックなどの副作用があるため注意をしなければなりません。 また鉄注射薬を大量に投与することによって体内に鉄分の沈着(チンチャク)をおこし、 鉄過剰症という別の病気を引き起こすことがあるためよくありません。