溶血性貧血

貧血と黄疸(オウタン)がともに起こる貧血です。 黄疸はあるけれどかんぞうは悪くありません。 この場合、血清のビリルビン量が増加し、ことに間接ビリルビンの増加があります。


先天性(センテンセイ)と後天性(コウテンセイ)とありますがともにまれな病気です。 骨髄では赤芽球()の生産が盛んです。

先天性

脾臓(ヒゾウ)が大きくはれあがり、赤血球自体に原因があって溶血を起こしますが、 脾臓を取ると治ります。

後天性

赤血球以外に原因があって溶血をおこすので主に自己免疫機序(ジコメンエキキジョ)によって、 自己の赤血球に対する抗体産生(コウタイサンセイ)が原因で起こることが多いとされています。

ステロイドホルモンという薬剤によってよく治ります。
ただしこの薬剤は使用方法が難しく、副作用も多いので、医師の監督のもとで服用するのが肝心です。