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袷／あわせ 衣冠／いかん 五つ紋／いつつもん
うぶぎ／うぶぎ 裏地／うらじ 絵羽／えば
おくみ／おくみ
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| 袷／あわせ |
| 裏地のついている着物のこと。一般的に女物袷長着の裏は、胴裏と裾回しをつける。 |
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| 衣冠／いかん |
束帯の略式。冠をかぶり、石帯を略して、袍（ほう）の後腰のはこえを外に出してつけ、指貫をはき、笏（しゃく）のかわりに扇を用い、また下襲（したがさね）を着用しないもの。
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| 五つ紋／いつつもん |
| 着物または羽織りの背筋の上、左右の表袖と、胸の左右にそれぞれ一つずつ、計５ケ所に家紋を表したもの。礼装の中でも格が高い。
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| うぶぎ／うぶぎ |
| 新生児に初めて着せる着物。「うぶぎぬ」の略語。 |
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| 袷仕立ての表地に対し、その裏側に付ける布のこと。和服の裏地は普通 、胴裏・裾回し（八掛）・羽裏など、それぞれ専用に織られている。裾回しには、着る人の好みや、表地との配色によって選び、無地・ぼかし染・柄物などがある。羽裏は羽織を脱ぐことを配慮し、すべりがよく、色柄の美しい豪華な模様を染めた額裏をつけたものがある。また、表地を裏地として用いる場合もあり、無双と呼ばれている。
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| 絵羽／えば |
模様のつけ方、縫い方、模様そのものなど、広範囲に用いられる言葉。
絵羽模様は、生地を染める前に白生地を裁断してから、キモノの形に仮縫いし、背や脇、衽、袖などの縫目を渡って模様が続くようにしたものをいう。この時の仮縫いすることを絵羽縫・仮絵羽仕立てといい、これの良し悪しで次の模様づけに影響を多分に与えるので、重要な工程といえる。現在の振袖・留袖・訪問着・羽織などがこれにあたる。
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| おくみ／おくみ |
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左右の前身頃の端につけた半幅の布のことで、キモノの前を合わす時の利便が図られている。
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| 型染／かたぞめ 唐衣／からぎぬ
狩衣／かりぎぬ 貫頭衣／かんとうい
着丈／きたけ |
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| 型染／かたぞめ |
| 染色方法の１つ。模様を染める時、型紙などを用いて染める。そのため、同じ模様を繰り返し染めることができる。代表的なものに、小紋・中形・更紗・紅型・型友禅がある。 |
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| 唐衣／からぎぬ |
| 公家女子正装の最上層の衣。袷で丈短く、奈良時代には袖がなく、平安時代になって袖が加えられ表衣（うわぎ）の上に着けた。綾・浮織物の類で仕立てた。 |
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| 狩衣／かりぎぬ |
| 平安時代の公家の常用略服。盤領（まるえり）で身頃を1幅とし、脇を縫い合わさず袖にくくり紐を通 してすぼまるようにしてある。括袴（くくりばかま）を用い、裾を袴の外へ出し、烏帽子を用いる。地質はもと布を用いたが、のち綾・固織物・平絹（へいけん）または紗を用い、地下は単（ひとえ）の、殿上人は裏をつけたものも用いる。色は一定しないが、五位
以下は織文（しょくもん）、地下は無文を用いた。 |
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| 貫頭衣／かんとうい |
衣服の原始的・基本的な形の一種。1枚の布に頭を通す穴をあけただけで、袖のないもの。
裳…上代、女性が腰から下にまとった服。また平安時代以来の女房装束で腰から下の後方にまとった服。12または10枚の細長い台形に裁った綾やこめおりをひだがたつように縫い、海浦（かいぶ）などの文様を施し、裾を長く引く。
盤領（あげくび）…まるえりの首紙の紐をかけ合って留めた襟の形式。 |
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| 着丈／きたけ |
| 和服の長着類に用いる言葉で、身丈（仕立て上がりの寸法）に対して、着用した時の実際の丈のことをいう。着丈は普通 身長に対する
と概算する。着丈寸法は、肩山から裾までを計る。 |
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| 地色／じいろ |
模様や柄以外の部分の色。しごき染・引染などで染められた、着物の地となる色。
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| 絞り／しぼり |
| 染色技法の1つ。生地全面を均一に染めるのではなく、部分的に染めのこしを作る技法。染め残す部分をつまみ、糸でくくったり、針で縫ったり、強く圧迫したりして、染料液の中に浸して染める。
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| 襦袢／じゅばん |
| 和服用の肌着。元来は丈の短い半襦袢のことであるが、のちに絹製の長襦袢ができた。肌襦袢は四季を通 じて着れる単物。長襦袢は着物との間に着るもので、半襦袢と共に、単仕立てと仕立ての物がある。
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| 正式礼装／せいしきれいそう |
| 冠婚葬祭など、公的、社会的な儀式に出席する際の装いを礼装と呼び、正式礼装とは昔からのしきたりを第一に重んずるものを言う。花嫁衣装、留袖、大振袖、喪服など。
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| 伊達衿／だてえり |
| 長着の衿に、下衿を重ねて、衿元だけ重ね着しているように見せるもの。近年では、重厚さや華やかさを添える小物として、晴れ着に用いられている。
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垂領／たりくび
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正面の領（えり）の左側と右側とを垂らし引き違えて合わせる着用法。
唐衣…公家女子正装の最上層の衣。袷で丈短く、奈良時代には袖がなく、平安時代になって袖が加えられ表衣（うわぎ）の上に着けた。綾・浮織物の類で仕立てた。
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| 縮緬／ちりめん< |
| 高級絹織物の一種。染下生地としての存在が大きい。丹後や長浜で多く織られ、着尺、羽尺、帯地、風呂敷、ふくさなど用途も広い。
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| 附下げ／つけさげ |
| 文様の付け方の一つで、多くの小紋以外に上前裾・胸元・袖などに絵羽風に文様を染めた訪問着。 元来は仕立てあがった着物の前後に文様が肩山の方を向いている文様の置き方のことを指す。
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| 褄／つま |
| 長着の衽の衿付止りから裾までの間。立褄・褄下・衿下ともいう。また、立褄と裾の出会う、角を褄先という。 |
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| 長着／ながぎ |
| 和服用語で、羽織り・コート・襦袢などに対して一般的にいう着物のことを指す。 |
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| 一つ紋／ひとつもん |
| 家紋を背中に一つだけ着けた着物。
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| 一越／ひとこり |
| 織物では、経糸を1本、2本と数え、緯糸は一越、二越と数える。転じて緯糸に左撚り（ひだりより）、右撚りの強撚糸を交互に用いた絹織物（ちりめん）を指す。
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| 直垂／ひたたれ |
垂領（たりくび）式の上衣で、袴と合わせて用いた、武家の代表的衣服。もとは庶民の衣服。鎌倉時代に武家の幕府出仕の服となり、近世は侍従以上の礼服とされ、風折烏帽子（かざおりえぼし）・長袴とともに着用した
小袖…平安時代は貴族の筒袖ね下着。鎌倉時代に袂を加え、やがて武家や庶民もこれにならい、内着や上着として用いた。室町後期から武家女子は袴をはかない小袖流し姿とし、正装に身丈の長い小袖を打掛と称して用いた。近世以降庶民の小袖が発達し、現在の着物の母体となる。
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| 暈し染め/ぼかしぞめ |
| 濃さを変えたり、色を変えたりしながら、ぼかしに染め上げる技法。着物の地 染めに使う。一色濃淡のぼかしを共ぼかし、または、濃淡ぼかしと呼び、多色づかいのぼかし染は曙〈ｱｹﾎﾞﾉ〉ぼかし、それを段状に変化させたものを段ぼかしという。
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| 前身頃／まえみごろ |
| 着物の身体の胴の部分を覆うところを身頃といい、前の部分を前身頃、背の方を後身頃という。前を重ねて着用する長着・襦袢・コートにおいて、上に重ねる前身頃を上前身頃、下になる方を下前身頃という。
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| 水干／みずほし |
| 盤領（詰襟）、脇あけの装束。製法は狩衣に似ているが、違いは菊綴（きくとじ）を胸に1ヶ所、背面 ・右左の縫い目に4ヶ所、いずれも2つずつ付けることと、丸組の緒を前面
領（えり）の上の角と背面領の中央とに付け、裾を袴に着込めること。地は麻布や平絹など。平安時代には宮廷や貴族に仕えた下級官人の服であったが、のちに公卿の私服、元服前ね少年の晴衣などに用いた。
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| 身八つ口／みやつぐち |
| 女物・子供物の和服の身頃のあきのこと。脇の明きを八つ口、袖の明きを振り（袖八つ口ともいう）という。 |
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| 友禅染／ゆうぜんぞめ |
| 元禄時代に教徒の扇絵師宮崎友禅斎がはじめたと伝えられる多才で絵画的な模様染めのこと。 |
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| 略礼装／りゃくれいそう |
| 正式礼装ほど格式、しきたりに左右されないが、礼装としての品格を備えた礼式礼装に準ずる装いのこと。結婚式の披露宴、各種パーティ、お見合い、お茶会など、そのときの自分の置かれた立場によって着ることができる。
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| 綸子／りんず |
紋織物の一つ。通常は綸子縮緬の略。
経（たて）、緯（よこ）ともに生糸を用い、制織後に精錬した、なめらかで光沢と粘り気がある染生地。 |
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| 絽／ろ |
| 紗織と平織とを組み合わせた組織を持つ絡織物。夏の着物地に用いる。 |
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| ロウケツ染め／ろうけつぞめ |
| ロウを加熱し溶かしたものを、筆や刷毛を用いて布に模様を描く技法。布面 に伏糊のようにロウを固着させて、染料液の浸入を防いで、模様染をする方法などがある。色を重ねることで、味わい深い独特の色調が表現される。ロウの種類には、パラフィン・ミツロウ・木ロウなどがある。古くインドで起こり、中国を経て日本にも伝えられ、飛鳥・奈良時代に盛行。 |
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