着物や浴衣を着た時に着くずれが気になる人、また着くずれやすい人はいませんか?きっと多くの人が経験したことがあると思います。私も、浴衣を着た時は普段は何気なく行ってきた動作にも気をつけてしまいます。きものは長い伝統という背景を持っていますので、きものを着た際には特に、マナーに気を配り、きものが育ててきた精神文化を大切に受け継いでいくよう心がけましょう。
きものを着ると、洋服のときとは自然に動作も違ってきますが、次のことを配慮すれば、きもの姿をより美しくすることができます。皆さん!!着物をきただけで、着くずれてしまっては、せっかく着たのにもったいないですか?正しい身のこなし方を学んで、さらなる着物美人を目指しましょう!!
担当:鈴木
きもので外出するときに用意したいもの
・替え足袋(足袋カバー)
・ハンカチーフ(大きめのもの)
・仮紐 ・懐紙
外出先での心配り
[立ち方・歩き方 ]
美しい立ち姿は立居振舞の基本といえます。あごをひき、おなかを出さないように腰は引き加減にして上体をまっすぐにしてたちます。
歩ときは裾の乱れに注意し、階段の昇り降りは心もち身体を斜めに、ふくらはぎがみえすぎないように気を付けます。
[座り方]
座るときは上前にしわができないように気をつけます。上体はあごを軽くひいて肩の力を抜き、姿勢を正しく保ちます。
椅子にかけるとき 帯がぶつからないようにやや浅めに腰掛けます。背すじを伸ばし、手は軽く膝の上にのせます。振袖の場合は袂が床にひきずらないように膝の上で左袖を上に重ねます。足元はつま先が開かないよう両足をそろえ、前裾が上がりすぎないように気を付けます。
[訪問先でのマナー ]
他家に訪問の際、ショールや羽織、コートなどは玄関先ではずしましょう。バッグやお土産、コート類は左手にまとめて持ち、右手を添えます。やさしく相手の目を見て挨拶をします。