カイとついていますが、タコやイカと同じ頭足類の仲間です。古生代のはじめに栄えたオウムガイは中生代に栄えたアンモナイトと近い生物です。アンモナイトは中生代のおわりに絶滅しましたが、オウムガイは現在でもフィリピンからオースラリア周辺にかけての西太平洋を中心に、６種すんでいます。アンモナイトは恐竜と同じ時代、約２億年前に全盛期を迎えましたが、オウムガイの全盛期はそれよりはるかに古い４〜５億年前とされています。オウムガイは、アンモナイトとの生存競争に敗れ、すみかを深海へと移しました。このため、地上で恐竜やアンモナイトが絶滅するほどの変動にもそれほど影響されず、現在まで子孫を残し続けることができたと考えられています。