ゼニゴケ

 

コケ植物の中の苔類の代表で、配偶体が地面をはうように成長します。配偶体(※1)の中央には黒い線があり、ふちの部分は波打つようにのびます。雌雄異株で有性生殖を行いますが、杯状体(※2)から無性芽を出す無性生殖でふえることが多いようです。条件が良ければどんどんふえるので、雑草として嫌われることも多いようです。日本の固有種ではなく、市街地などでよく見かけられます。最初に陸に上がったコケ植物の化石の中にゼニゴケとよく似たものがあることから生きている化石の一つとされます。

(※1)配偶子(生殖細胞)をつくって有性生殖を行うからだ。コケ植物の場合目に見える部分。

(※2)写真右に見える丸い部分。