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哲学と科学 皆さんの中には、哲学と科学は同じものだ、或いは全く相反する別のものだ、と思っている人もいるのではないでしょうか。しかし、それは大きな間違いです。哲学と科学はどの時代も密接な関係を持ちつつも各々独自のものとして発展してきたのです。 17,8世紀頃までは、哲学と科学は非常に近しいものでした。今日数学者として知られるピタゴラスや科学者とされるニュートンも、現代でいう科学者というよりは寧ろ「知を愛する」人、つまり哲学者でした。しかし、19世紀に入るにつれて、次第に哲学と科学の間に区別が生まれてきます。哲学で取り扱われる「神」や「魂」、「自然」といったものが近代科学から排除されていったためです。だからといって哲学と科学が全くの無関係になった訳ではありません。科学の発展と共に、哲学の幾つかの問題は科学によって証明されるようになりました。万物を構成するものが水や炎ではなく原子であると証明されたように。ただ、全ての哲学の問題が科学で証明されるわけではありません。一方で、科学の発達が哲学に「諸科学と人間との関係」という新たな問題を投げかけてもいるのです。これからも、人類が科学を発展させ、哲学を続けていく限り、科学と哲学の関係は続くでしょう。 |
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