昔の一寸法師あらすじ

古文版一寸法師のあらすじです。
いきなり原文は難しそう、という方に、現代語訳よりも手軽に
古文版の内容を確認することが出来ると思いまして、まとめました。

>>>昔の一寸法師あらすじ

むかしむかし、あるところに、おじいさんとおばあさんが居りました。
おばあさんが夫婦の間に子供が居ないことを悲しみ、神社へ行って祈ったところ、子を身ごもることが出来ました。

生まれてきた男の子は背丈が一寸しかなかったので、おじいさんとおばあさんは一寸法師とその子を名付け、しかし、12,3歳になっても一寸法師が大きくならないことを気味悪がり、ただ者ではないと考え、やがて一寸法師を旅に出させてしまいます。
一寸法師は悔しいと感じながらも旅に出ることを決意し、刀代わりに針と麦わらを、船代わりに箸とおわんをもらい、都へと旅立ちました。

都で、一寸法師は宰相殿というお金持ちの偉い人に出会います。宰相殿は一寸法師に興味を持ち、一寸法師を家に置くことにしました。やがて一寸法師は16歳になり、宰相殿の13歳になる姫君を妻にしたいと考えます。一寸法師は策略をめぐらし、姫君を妻に取り、宰相殿の家をあとにします。

船に乗って旅に出た一寸法師と姫君は、やがて気味の悪い不思議な島にたどりつきます。船を下りて周りを見渡すと、鬼が二人やって来て、一寸法師を呑んでしまいます。しかし一寸法師は呑まれても呑まれても鬼の目から飛び出し、鬼たちを驚かせます。

鬼たちは一寸法師に恐れおののいて、打ち出の小槌や杖を打ち捨て、逃げていってしまいました。一寸法師はこの打ち出の小槌を使って自分の背を大きくし、金銀財宝を打ち出して、姫君と都へ戻り、父や母を幸せにし、重職に付き・・・・・・その後、多いに栄えたということです…。

これほどめでたいためしはないと、世間の人々はうわさしあったということです。

>>>昔の一寸法師あらすじ・終り

これが古文版の一寸法師あらすじです。むかし話とは、どこかが少しずつ違いますね。
それらのことを頭のスミに置きながら、これから原文に取り掛かってみましょう。不思議な日本語、という感じがするかもしれませんが、「ここはこんな意味かな」と想像をめぐらしながら読み進めば、なんとなく意味が分かってきます。もちろん現代語訳を読んで、しっかり物語を理解してからでも読解には何の問題も有りません。とにかく挑戦してみましょう!

一寸法師現代語訳 一寸法師原文