考えてみよう解答

ここには問題の答えをまとめておきます。
皆さんはどのくらいしっかりと問題に答えられましたか?
読み落とした部分なども含めてもう一度原文へ戻って確かめてみるのも良い手ですね。
下のリンクからそれぞれの問題解答へ飛ぶことが出来ます。

考えてみようその1 考えてみようその2 考えてみようその3
考えてみようその4 考えてみようその5 考えてみようその6
考えてみようその7   考えてみようその8
◎冒頭〜旅立ち
考えてみようその1
● 物語について 時、場所、登場人物
中ごろのこと(それほど古くない頃)
場所 :津の国難波の里
人物 :おおじ(立派な老人)うば(四〇、子供が居ない)
:一寸法師(背丈一寸、おおじとうばの子)
● うばが住吉大明神に行ったのは何故?
うばが四〇になるのに夫婦の間に子供が居ないことを悲しんで。
子供が欲しいと思ったから。
● その後おおじとうばはどうなった?
うば :四一になって子供が出来た。
:十ヶ月後男の子を生む。
おおじ :ただ事ではないながら大変喜ぶ。
● 生まれてきた子供の様子は?
背丈は一寸(約3センチ)しかない。→一寸法師と名付けられる。
いつくしきをのこ(かわいい男の子)
● その後のおおじとうばの気持ち
十二,三歳になっても一向に大きくならない一寸法師。
     ↓
人ならず(ただ者ではない)・あさましい(呆れる)・化け物風情。
どうしてこんな子を住吉は私達に授けたのか。追い出してしまいたい。
● その後の一寸法師の気持ち
親にそんな風に思われるのは悔しい。どこへだって行こう。

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考えてみようその2
● そして一寸法師は?
刀が無いと―…  針をもらう。麦わらの柄、鞘。
船が無くてはー… 御器(ごき・うつわ)・箸をもらう。
住吉の浦から都へ。家を出て行く。
・◎おおじとうば…名残惜しい。一寸法師を止める。
しかし一寸法師は出て行く。

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◎都・宰相殿の家
考えてみようその3
● 旅に出た一寸法師は?
鳥羽の津・都に着く。三条の宰相殿を尋ねる。
『物申さん』
●一寸法師を見た宰相殿は?
実に面白い者だと思い笑う。一寸法師を家に置くことにする。
考えてみようその4
● その後、時、場所、登場人物
:一寸法師十二,三歳→一六歳 三,四年経って。
場所 :都 三条 宰相殿の家
人物 :一寸法師(一六歳 背丈一寸)
:宰相殿(一寸法師の面倒を見ている。長者(有力者))
:姫君(宰相殿の娘 一三歳 美しい)
● 一寸法師の気持ち
姫君へ 
見奉る(見初める・惚れる) どうにかして女房にしたい。
     ↓
姫君を妻に取る計画を立てる。
● 計画の内容

1. 神前に祭るためのお米を取り集める。
2. 姫君の口に塗り、宰相殿に『姫に取られた』と泣きつく。
3. 姫君の口を見て怒った宰相殿は姫を殺そうとする。
4. すかさず「取られた物は自分の物」だから、と姫君を自分の物にし、妻にとって旅に出てしまう。

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考えてみようその5
● 一寸法師の気持ち
嬉しい 姫君が自分の妻に。どこへでも行けるがどこへ行こう。
     ↓
どうせなら故郷へ戻ってみようか
船に乗り姫君とともに難波へ旅立つ
● 姫の気持ち
驚き呆れはてる。夢のような心地。もうどこへでも行きます。

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◎鬼退治〜出世
考えてみようその6
●難波へ戻る、時、場所、登場人物
:風が強いとき
場所 :風変わりな島 人が住んでいない 悪い風が吹く
人物 :一寸法師 姫君…どうしようか困っている。
:鬼 二人
考えてみようその7
● 一寸法師らを見た鬼は
一寸法師を飲んで姫君をもらおうとする。
一寸法師を呑んでしまう。
しかし呑んでも呑んでも飛び出てくる一寸法師に恐れおののき、宝を置いて逃げる。
● 一寸法師は
呑まれる→目から飛び出る→鬼逃げる→打ち出の小槌を手にする。
● 一寸法師は打ち出の小槌をどう使った?
1. :自分に使って、大きくなる
2. :おいしい料理を出す
3. :金や銀を出す

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考えてみようその8
● 一寸法師はその後
姫君と京(都)へ。打ち出の小槌を使って裕福に暮らしていることを隠れずに居る。宮中に呼ばれることになる。
● 一寸法師の素性

(おおじ)→
:堀河の中納言の子。人に陥れられ流され人に。

(うば) →
:伏見の将校の子。父母に先に死なれる。
● 一寸法師は帝に会った後どうなった?

その素性から、堀河の少将→やがて中納言に。
父母を都に呼び大切に世話をする。心かたちが人より優れていたため帝に気に入られる。若君(子)を三人つくり、末永く栄える。


考えてみよう解答・終り

どうでしたか?このようにまとめてみると、読解はとても分かりやすいものになります。一寸法師の原文を読んだだけで内容をこれくらいにまとめられた方はとても優秀です。
これを踏まえて、もう一度原文を読んでみるのも楽しいですよ。こういった内容をまとめて現代の文章に直した現代語訳を見て、なるほどと思うのもまた良い復習になります。

古文は、こういったものです。難しいかもしれませんが、国語の勉強には欠かせない科目です。
古文の学習について、最後に、としてまとめてみましたので、もう少しだけお付き合いください。

まとめ