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○PHSって?    
 これを読んでる皆さまも知っているかもしれませんが、『PHS』を誤解している人が意外といると思います。どう誤解しているかというと、『PHSは携帯電話の簡易版だ』(つまり安く通話だけ出来ればいい)ということです。
 そこで、まず、『携帯電話』と『PHS』の違いをハッキリさせたいと思います。
 『PHS』の特徴としては、まず、「加入電話並の音質の良さ」、「電波の出力を小さくしたことで電話機の小型化、基地局の縮小化」、「基地局から交換局までの有線部分を、ISDNと同等のI'インターフェースとして高速なデータ通信を可能にした」、というところが主な部分です。

 音質の良さ、これは比べてみればハッキリ分かると思います。
 そして基地局が小さくその範囲が狭いことから電波を遠くまで飛ばす必要がなくなり、結果、出力を抑えることができ、小型化、軽量化が可能になりました。

 しかし、『PHS』の最大の特徴はISDNと同等のものを使っていることです。ISDNは、64kbpsと高速な通信速度で行えます。これは、パソコンでインターネットをする時、ほとんどの人が快適に行える速度だと思います。

○どう生き残る?
 上に述べたものがPHSの武器ですが、発売当初は「簡易型携帯電話」として発売されました(このために誤解が生まれたのでしょう)。

 最初の内は値段も安く小さいということで、急激に加入者が増えましたが、携帯電話の低価格化がどんどん進んでいき、加入者が減ってしまいました。しかし、PHSの本領発揮である『データ通信』を用いて、2000年に入ってから加入者が増加傾向になりました。

 どういう事かといいますと、携帯電話との使用方法を完全に区別することで生き残ろうとしています。

 PHSはPCカード並に小さく出来ることや、現行のPDCの9.6kbpsに比べ、64kbpsという高速データ通信が可能なことから、特にモバイルコンピューティングの分野で活躍出来ます。第3世代携帯電話と呼ばれる物はさらなる高速データ通信が可能になりますが、全国をカバー出来るまでには時間がかかるので、当面のモバイル通信の手段としてはPHSが占めることでしょう。

 さて、その小型化したPHSでどんなことが出来るといいますと、PCカード型PHSとしていつでもインターネットが出来たりします。
 PCカードとはノートパソコンにつけて簡単な記憶装置になったり、上のようにどこでもインターネットが出来るようにすることも出来るものです。