BY 「LITTLE EDEN」様宮沢賢治エピソード集
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宮沢賢治
エピソード集


宮沢賢治がどの様な性格の人だったかについて知ることができるエピソードをまとめました。
彼の生涯を追った年表と違い、賢治の内面的な部分がうかがえる様なストーリーにスポットライトを当てています。

成績優秀だった小学校時代


●小学校で、同じ組に修治、銀治という友人が居たため、賢治・修治・銀治の三人で「三治」と呼ばれた。
「三治」は特別に成績が良かったので、賢治の学級は優秀学級として校内中に知れ渡った。



子供ながら冷静な判断


●小学校二年の時、賢治は友人と河原で遊んでいた。
その河原には枯れ草が沢山あり、友人の一人がいたずらにマッチで枯れ草に火を点けた。
火は一気に河原一面に広がり出した。
友人達が慌て戸惑う中、賢治は火を消そうと必死に頑張った。
羽織を脱いで火をはたき消そうとし、やがて他の友人達もそれにならった。
また、賢治は助けを求めて必死に駆け回った。
駆けつけた大人の助けもあって、その火は消すことができたが、賢治の眉毛は片方こげていた。



友達想いな賢治


●小学校三年/四年の時、いたずらの罰として水をみたした茶碗をささげて廊下に立たされた友人がいた。
それを見た賢治は、茶碗の水を全部飲み干してしまった。

●道路で友達と遊んでいる時、友人の一人が荷馬車の轍で指先がひきもがれたことがあった。
その時賢治は、友人の傷口を自分の口につけ、指から出る血を吸ってやった。

●学校にて、ある生徒が赤いシャツを着て皆からはやしたてられた。
それをみかねた賢治は、自分も今度赤いシャツを着てくるからひとりをそんなに
いじめないでくれ、と言って皆を黙らせた。



「雨ニモ負ケズ」の思考


●小学校五年生の時、賢治は父親に将来何になりたいかを訊かれた。
賢治は「むやみに偉くならなくてもよい。」と答え、家族全員を驚かせた。



賢治の宗教


●妙法蓮華経に興味を示し日蓮宗へ改宗した時、賢治は家族も改宗する様に説得した。
しかし、厳格だった父はそれに応じなかった。
一方、妹のとしは妙法蓮華経に誘われる前、キリスト教にも興味を示していた。
だが、賢治はとしを強引に妙法蓮華経に帰依させてしまった。



教諭時代の創作


●農学校の教諭として働いている時も賢治は創作を続け、自分の作品を生徒に読んでやることが
たびたびあった。その中には、「銀河鉄道の夜」も含まれていた。



賢治の生涯をまとめた年表
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