銀河鉄道巡りの旅 ■ 活版所
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町を三つ曲ってある大きな活版処にはいってすぐ入口の計算台に居ただぶだぶの白いシャツを着た人におじぎをしてジョバンニは靴をぬいで上りますと、突き当りの大きな扉をあけました。
ジョバンニはすぐ入口から三番目の高い卓子に座った人の所へ行っておじぎをしました。その人はしばらく棚をさがしてから、
「これだけ拾って行けるかね。」
と云いながら、一枚の紙切れを渡しました。
ジョバンニは何べんも眼を拭いながら活字をだんだんひろいました。
仕事も終わった、家へ帰ろう…⇒
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