地震検知設備
  地震の最中に列車を運転するのは自殺行為といっても過言ではないでしょう。
なぜならば地震は「地中」で起きるからです。つまり海底という「地中」のなかにある青函トンネルは地震が最大の敵だと思われます。生き埋めにもなりかねませんしね。
 で、地震が起こった時の列車運転ですが、警報地震計というものが地震動の加速度40gal以上の数字にしなったとき、ATC信号により停止するようになっています。
 制止後の運転再開手順は、取付部については在来線と同じ扱いで、青函トンネルでは、トンネル内の異常を検知するモニタリングシステムが異常値を示すか、警報地震計が120gal以上にならない限り即座に徐行等で運転を再開することになっています。一刻も早くトンネルを抜けるためです。
 地震検知設備は、警報地震計と運転再開情報を提供するモニタリングシステムから構成されています。

警報地震計

 警報地震計は、地震動の最大加速度を検知し表示するとともに、最大加速度に応じた3段階(40、80、120gaL)の警報を出す機能を有しています。第1段階の最大加速度40gal以上となると、警報信号の出力が行われACT連動して、列車を非常停止させるようになっています。
 警報地震計の設置位置は、青函トンネル両坑口付近・海底部の断層部分及びトンネル施工時に困難を伴った箇所の計6箇所です。
モニタリングシステム
  モニタリングシステムは、地震元を早期に推定し、トンネルへの影響(どれだけの損害が出たか)を評価しようというものです。これは、トンネルに被害を生じさせる程のものであるか否かを早期に検知・判断するシステムです。

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