斜坑揚重設備
 青函トンネルって何処にあるか知っていますか?そう、『海底』ですね。
 つまり、海底でトンネルを修理・点検するためには海底に人がいて道具がなければいけません。そのために斜坑に設置されたのが『揚重設備』です。

巻上機
 揚重設備と言うと少し難しい感じがしますが要は『とてもデカイエレベーター』ってことです。
そのエレベーターのモーターを巻上機と言って、鋼索鉄道の基準に合うように、工事に使用したものを改造して使っています。

トンネル内を走る2種類の車
 もし、トンネル内で脱線事故が起きたらどうしますか?まあ、入り口付近ならなんとかならないでもないのですが、一番深い海底部で起きた日には人命救助もままなりません。
 そんな非常時のために配備されているのが『保守用自動車』です。
 この車は乗車定員15名で本来は作業員を輸送されるためにあるのですが、タンカを1台つんでおり、救急車としても使用できるようになっています。
 もうひとつの車が『資材輸送用運搬車』です。読んで字のごとく、資材を輸送するための車で8トン程度のものを積むことができます。
 ちなみにこの2台は連結してトンネル内を走っており、竜飛・吉岡側に1台ずつ設置されています。

その他の設備
 ついでに斜坑にあるその他の設備について説明しておきましょう。
 まず、資材を搬出入する時の設備として天井クレーン・作業台・車両点検ピットがあります。
 斜坑底には資材を積み替えるためのモノレールクレーン・またこのクレーンでも持てない様な重たいものを持つために横取用モノレールクレーンがあります。ちなみにこの2つのクレーンは作業坑口にも設置されています。


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