定点設備
 突然ですが想像してください。もし「トンネル内で列車の一部が火事になったら」を。
 列車が動くことができ、無事に逃げられるのなら問題ないのでしょうが、火災によって列車が走行不可能になってしまったらどうしましょう?
 そこでトンネル内に『定点』と呼ばれるトンネルの外に似たような環境を設置し、ここに火事になった列車を止めて乗客の避難・救援や消火活動を行える方法をとることにしました。これが『定点方式』です。
 ちなみに『定点設備』というのは、この定点方式に使われるものを総称した言い方です。

定点の位置
 定点は避難や、消火、救援などに一番適していると考えられている竜飛・吉岡の各斜坑・立坑に設置されています。

降車台・誘導路・連絡誘導路
 降車台とは、乗客が列車から安全に降りることが出来るように設置したもので、上下線それぞれの壁に在来線・新幹線両法の建築部分外を利用しています。
 幅は万全を期して新幹線の通過列車のある場合のプラットホームの限界に合わせられ、高さは在来線にあわせてあります。
 また、降車したあとの、乗客が列車から離れて安全な場所に避難するために本坑の両側に本坑に併行して誘導路というものも設置されています。
 降車台と誘導路を結ぶ連絡誘導路は在来線車輌2両に一箇所、40m間隔で設けられています。
 ただのつなぎ役だと思っちゃあイケマセン。この連絡誘導路の本坑側には避難する時の乗客の集中・混雑を予想して幅を広く設置され、煙を防ぐために誘導路の方を本坑より低くするといった、かなり考えられた&重要な役割をしているのです!


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