青函トンネルの坑道

正解です。青函トンネルは3本の坑道をひとまとめにしたものを言います。
知っていらっしゃる方もいると思いますが、3本の坑道とはこのようなものです。
1つは、皆さんがよく知っている列車が通る坑道「本坑」です。この本坑は、1971年(昭和46年)から工事を初め、1985年(昭和60年)に完成しました。本坑は列車が通るので、他の坑道よりもすごく大きいです。そのため、たくさんの時間と労働力が必要とされました。
もう1つは、先進導坑と呼ばれるものです。この坑道は、元は海底トンネルを掘ることが可能かどうか、調査するための「調査坑」でした。その後、作業のための坑道として重要な役割を果たし、現在では排水と換気のために使用されています。
最後の1つは、作業坑と言われるものです。先進導坑は、土かぶりの大きいものを調査するためであったのに対して、この作業坑は、土かぶりの少ない海底の下を調査するために造られた「補助調査坑」でした。後に資材や機材、岩石の輸送のための通路として大活躍しました。現在では、青函トンネルの保守・安全のための作業をするための坑道となっています。
他にも、作業するにあたって必要な坑道が造られました。「青函トンネル」とは言えないけれども、すごく重要な役割をもっています。その坑道とは、斜坑と立坑というものです。
斜坑は先進導坑に似ていますが、最初、海底トンネルが掘ることが可能か調べるために、実際に海底の下を調べるために掘られました。現在では緊急時の避難通路などとして、活用されています。
立坑は、物資の輸送などが斜坑だけで間に合わなくなったので造られました。いわば斜坑の補助という目的のためのものです。現在では、火災対策用の排煙坑道として使用されています。

青函トンネルのつくりはこうなっています。皆さんが列車で通ることができる本坑、その本坑に海底下の部分ではムカデの足のように避難通路がつながっています。避難通路は海底下の部分にその全ての避難通路のもう片方側につながっているのが、作業坑です。先進導坑は独立していて、本坑よりも下にあります。先進導坑は調査のためのものだったので、海底の下の部分にあり、本坑のように陸地の下まで続いていません。立坑と斜坑は、本坑の入口・出口よりも海峡に近い陸地から本坑に向かって下の方向に続いていません。

青函トンネルは、このようになっています。

青函トンネルの各坑道についてです。


トンネル内に駅はあるの?

Copyright (C) 2003 ThinkQuest@Japan2002 Team 50196