先進ボーリング

そうです。トンネル内から調査する方法。それが新しく開発された「先進ボーリング」というものです。確かに、海上や陸上、空からの調査もおこなわれました。ですが、これらの結果だけではより正確な地質状態を調査するには限界がありました。「先進ボーリング」は、その限界部分であるより正確な地質データを調べるためにつくられたものなのです。この「先進ボーリング」は、トンネルの中から前方の地質状態を調査するためのものです。つまり、水平に進みながら調査する「水平ボーリング」なのです。皆さんは家などの建築物を建てる前に、土地の下の地質を調べるための、垂直に進みながら調査するボーリングというものをご存知ですか?その垂直に調べるボーリングを、水平に調べるものにしたもの、それが「水平ボーリング」というものです。
「ボーリング」というものにピンとこない方は、このように思ってもかまいません。地面の土の固さを調べるために、割り箸などの棒を差し込んで、その手ごたえなどによって地面の固さなどを調べる。このようなことを想像してください。つまり、地面が地盤のかわり、棒がその「ボーリング」ということになります。これが「垂直ボーリング」のイメージです。水平ボーリングというのは、これを横に、すなわち水平にしたものと考えてください。・・・どうですか?少しは想像できるんではないでしょうか?実際のボーリングはそんな単純なものではありませんが、このような雰囲気です。では下の画像をみてください。これが「先進ボーリング」の様子です。たぶん、これで皆さんも理解できるんではないかと思います。

これは、「先進ボーリング」の様子です

この「先進ボーリング」と、先ほどの紹介にありました「地盤注入」と「吹付コンクリート」。この3つが青函トンネルを掘る際に新たに開発された代表的なものです。今までのことから、この3つは海底トンネルを掘るにあたって、必要不可欠であったものだったということがわかりますね。


では、青函トンネル内にはどんな設備があるんだろう?

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