| ■ ■ ■ | バ ク ー 旧 市 街 、 シ ル ヴ ァ ン シ ャ ー 宮 殿 、 及 び 乙 女 の 塔 | ■ ■ ■ |
カ ス ピ 海 の 風 が 吹 き 付 け る 道 の 入 り 組 む イ ス ラ ム の 建 築 物
| カスピ海西岸のアブシェロン半島の南部。カスピ海の風が強く吹きつける街バクーは、別名風の町とも言われる。 旧市街には、12世紀頃に建てられた乙女の塔がある。 7世紀にアラブに侵略され、この地域はイスラム教化が進んだ。 それは、旧市街に残された、イスラム教のモスクやミナレット(光塔)からうかがえる。 旧市街は11世紀から13世紀にかけて町を囲む城壁が建てられた。それは昔二重であったが、今では内壁しかない。その内壁に囲まれた部分が旧市街である。旧市街は迷路のように入り組み、町の西斜面にはアゼルバイジャンの建築の全盛期に建てられたシルヴァンジャー宮殿がある。 シルヴァンジャー宮殿は、14世紀、シルヴァン=シャフ=ハーンというこの地の支配者によって作られた。 中はドーム屋根、モスク、霊廟、そしてジワン・ハーンという議会の場もある。 土色の壁は壁画やモザイクが、幾何学模様などで描かれており、精密画のようなその当時の技術が見て取れる。 乙女の塔は、シルヴァン=シャフ=ハーンの娘がこの塔からカスピ海に身を投じて死んだという言い伝えがある。(すぐ近くに海は無い。)内部は螺旋階段になっていて、屋上からは旧市街を一望することが出来る。 2000年に登録された。 |